松山市内中心部で深刻な“放置自転車”解消へ…中之川通りに無料「路上駐輪場」設置から1か月、現状は
今年3月、松山市に設置された「路上駐輪場」。通行の妨げとなっている“放置自転車”対策として新たに作られたのですが…設置して1か月、「便利でうれしい!」という声がある一方で「ちょっと危ないかも…」との声も。現状を取材しました。
サイクルガイド 正岡イチ子さん:
「1時間おきくらいに台数を調べてるんですけど、大体10時頃になったら満車状態になります」
3月26日、松山市の中之川通りに設置された路上駐輪場。通りの北側の歩道およそ260mにわたり自転車107台分の駐輪スペースが設けられています。最大4日間停めることができ、利用は無料。銀天街商店街までは歩いておよそ30秒です。
利用者:
「めちゃ助かります。無料なんで使いやすいです」
利用者:
「アクセスしやすくてありがたいですね」
この駐輪場が整備された理由が…市内中心部の路上に停められた“放置自転車の解消”です。特に松山市駅の周辺では、放置自転車の解消が喫緊の課題となっています。
松山市・交通拠点整備課 村井望主幹:
「こちらは道路なので、駐輪スペースではないんですよ。5月7日からはこちらの工事に入りますんで、今置いてある自転車やバイクはここに置けない状態にします」
中心市街地の活性化のため、2年後の完成を目指し整備が進む松山市駅前広場。
現在、駅前に点在しているバス乗り場をロータリーにするなどし、公共交通の乗り継ぎをスムーズにするほか、西側には、イベントなどができる「交流広場」が誕生する予定です。
放置自転車とバイクが並ぶスペースは、タクシーの「待機場」となる予定で、きのうから工事が始まっています。
村井主幹:
「歩行者の安全とかお年寄り小さい子どもさんとかが歩くのに支障にならない形で、前の広場を整備させてもらいたい」
路上の放置自転車によって“安全”が妨げられる事態も。こちらは3年前、市駅前の様子です。放置自転車が歩道の半分を塞ぎ、点字ブロックをまたいでしまうことも。目の不自由な人の通行に支障が出ていました。