熱帯果樹だけど今が旬!松山ブランドにも認定「アボカド」産地化めざす若手農家の挑戦
松山の旬です。きょうは熱帯生まれ、トロッとした果肉が特徴のアボカドを紹介します。
松山ブランドに認定されておよそ1年半。産地化を目指して奮闘する若手農家に密着しました。
海の玄関口、松山観光港を一望する松山市高浜。柑橘が植えられた斜面を登っていくと…
田那部 拓さん:
「アボカドが今植わっているんですけど」
水口気象予報士:
「これですか!?」
そう、今回紹介する松山の旬はまつやま農林水産物ブランドに認定されている「松山アボカド」
実は果物なんです!アボカドの品種は数百種類も
数百品類あると言われている、中南米が原産のアボカド。
そのうち松山ブランドに認定されているのは、ハス・ベーコン・フェルテ・ピンカートンの4種類です。
田那部さんの畑では、主にフェルテとピンカートンを育てられています。
田那部さん:
「アボカドはすごく大きくなる木なんで、さらにこれより5mくらい大きかったんですけど。ちょっと切って小さくはしてますね」
よく見てみると…枝にぶら下がったアボカドがたくさん!
田那部さん:
「果樹なんで木になるんです。果物の一種ではありますね」
クスノキ科の一種であるアボカドは、野菜ではなく果物なんです。
水口気象予報士:
「アボカドって熱帯のものですよね」
田那部さん:
「そうですね。熱帯のものです。旬は今の時期くらいから品種によるんですけど2月3月くらいまではありますね」
寒さと乾燥に弱く…試行錯誤を繰り返し生まれた松山ブランド
取材したこの日の最高気温は11℃!(12月1日)
田那部さん:
「熱帯のものなんで寒さには弱いんですけど、愛媛の瀬戸内の気候はギリギリ合っているんじゃないかなっていう感じですね」
海に面している高浜地区は海面からの照り返しなどもあり、冬でも比較的温暖でアボカドの栽培に適しているということですが…
田那部さん:
「やっぱり苗木から大きくするのが難しいみたいで、ちょっと世話を間違えると寒さにやられて枯れちゃったりとか今年みたいに水が少ない年には枯れちゃいますね」
熱帯が原産のアボカド。松山での栽培には黒い布で囲んでの風よけなど、寒さ対策が欠かせません。
さらに乾燥も大の苦手。去年は秋以降の水不足の影響で、枯れてしまう苗木もあったといいます。
田那部さん:
「苗木の段階で大きくならないと耐寒性が悪くて枯れちゃう、もう手探りですよね。何すればいいんだろうと、どんどん枯らしながらまた植えて枯らしての繰り返しでしたね」
田那部さんはじめ、生産者の汗と苦労が実を結んだ松山生まれのアボカド。
「愛媛で言ったらみかんといわれるので、愛媛って言ったらアボカドって言われるぐらいになれば嬉しいかなと思います」
バターのようにとろける食感とクリーミーなコクのある濃厚な味わいが、最大の持ち味。
そのままはもちろん。醤油やオリーブオイルをかけても美味しくいただけるそうです。
田那部さん:
「美味しいアボカドができました。ぜひとも食べてください!」
1玉400円前後でオレンジフーズのホームページから購入することができます。