設置から150年 松山市沖の「釣島灯台」を国の重要文化財指定へ 文化審議会が答申【愛媛】
松山市沖の釣島灯台
国の文化審議会は、松山市の釣島灯台を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。
今回、答申されたのは、松山市沖の釣島にある釣島灯台と、灯台に隣接する旧官舎や旧倉庫などです。
釣島灯台は、1873年にイギリス人技師が設計した石造りの洋式灯台で、県内では最も古く、国内に現存する灯台では9番目に古い灯台です。
また、1997年に復元し整備された旧官舎からは、明治時代の天気や出来事、雇っていた外国人と官吏の勤務状況などを記した日誌など、200点の文書が発見されています。
国の審議会は、釣島灯台について「洋式灯台として近代海上交通史上、価値が高く、旧官舎や旧倉庫が石垣とともに良好な状態で残っているなど、最初期の灯台運営の在り方を伝える建造物として貴重だ」などと評価しています。
釣島灯台が指定されれば、県内の国宝を含む重要文化財は51件となります。