南予で563か所…立ち入り困難な海岸の漂着ゴミ 効率的に回収する実証実験【愛媛】
水産王国、愛媛の海を美しく。宇和島市では7日、中村知事も参加して、普段は立ち入れないような海岸に流れ着いたゴミを効率的に回収する実証実験が行われました。
7日朝の宇和島市蒋渕。上陸母船と名付けられた大きな船が接岸しています。
通常は、陸上輸送ができない重機などを海上輸送するための船が、きょう運ぶのは…「ゴミ」。
県の調査では、南予の立ち入り困難な海岸の漂着ゴミは563か所で確認され、その量は、軽トラック3万2000台分にのぼると言います。
船から海岸に降り立ったのは中村知事…
地元の漁業者らおよそ75人とともにゴミの回収作業を行いました。
知事:
「うわひどいね、これ漁具でしょ」
事前に海岸で集めた漂着ゴミを、上陸母船で効率的に回収するという今回の実験。
漁業養殖で使われる発泡スチロールなどのプラスチックゴミを細かく砕き、容積を減らします。
この実験は、瀬戸内海に面する愛媛など4県と日本財団が連携して、海ごみ問題の対策を進めるプロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」の事業として行われました。
知事:
「いろんな展開が今後できるのではないかなと個人的にもひらめきもあるので」
知事は今後、海岸でのゴミ拾いをスポーツのようにする企画を展開したいと話しました。
きょう船が回収したゴミはおよそ5.8トンにのぼりました。
瀬戸内オーシャンズXは、2024年度も実験を続け、効率的な海岸清掃の方法を構築するということです。