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“SNSを使った詐欺”が急増 突然フォローされフォローバックすると…ロマンス詐欺の手口は

2024年5月27日 17:29
“SNSを使った詐欺”が急増 突然フォローされフォローバックすると…ロマンス詐欺の手口は

きょうのニュースなワードはこちら。「“SNS”を使った詐欺」。なかでも今、愛媛県内で急増しているのがSNS型の投資詐欺と、ロマンス詐欺です。

県警によりますと今年、4月末までにあわせて59件確認されていて、被害総額はすでに4億2500万円あまりと、去年一年間の被害総額に迫る勢いとなっています。そんな中、県警は新たな方法で被害防止を呼びかけました。

きょう。松山市内の商業施設に現れた白衣を身にまとった人たち…正体は、県警の警察官です。

「だまされん診療所」と銘打ったこの取り組み。SNSやインターネットの利用などに関するアンケートに答えてもらい、結果に応じて処方箋ならぬ、啓発チラシを配布します。

診断を受けた男性:
「ここで聞くと俺も危ないかな(という気持ち)になる」

診断を受けた親子:
「娘も携帯を持っているので同じようにするように一応声はかけている」

県警 生活安全企画課 酒井真由美課長補佐:
「(SNS型の詐欺は)期間が長く、長期的に信頼関係を築いて騙していく、 騙された金額も高額になっていくという特徴がある」

「仲良くしましょうあなたは男ですか?それとも女ですか?素敵な一日になりますように」

これは松山市内に住む60代の女性に、実際に届いたメッセージです。女性は去年、アメリカ・ノースカロライナ州出身のシングルファザーを名乗る人物から突然フォローされました。

女性:
「(相手の投稿には)花の画像とかが沢山あって、このお花綺麗だなと思ってフォローバックした」

しかし…

「文章の使い方が変だったのと、どこに住んでいるのか?とかお名前は?とか、わりと積極的にグイグイと質問がきたので怖くなって…」

不審に思った女性はやり取りを中断。しかし、およそ2週間後、巨額の送金を受け取ってほしい、あなたの個人情報が必要になるといったメッセージが再び送られてきたといいます。

女性はすぐにブロックして事なきを得ましたが、県消費生活センターによると、もし個人情報を送ってしまうと、海外からの荷物や送金を受け取るための手数料や保険料などの名目で支払いを求められるケースもあるといいます。

酒井真由美課長補佐:
「一緒に生活するためのお金を送ってもらいたいなどと言ってお金をだまし取る。SNSなどで投資やお金を話が出たらまず詐欺を疑ってもらいたい」

そしてもうひとつの「SNS型投資詐欺」。手口のひとつが、著名人になりすました投資広告です。クリックすると、ラインのグループチャットに招待されたり、個別メッセージで投資話を持ち掛けられ、結果的にお金をだまし取られるなどの事例が相次いでいます。

県警では①著名人をかたる投資広告はまず疑うこと②勧誘された場合は、会社名や個人名を金融庁のホームページで確認することなどの対策を徹底してほしいとしています。