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LGBTQ「生きづらさ」抱え…トランスジェンダー当事者が苦しい経験語る 正しい理解を  

2025年1月16日 19:36
LGBTQ「生きづらさ」抱え…トランスジェンダー当事者が苦しい経験語る 正しい理解を  

LGBTQと呼ばれる性的マイノリティーを取り巻く現状を知り、考えてほしい…。松本市でトランスジェンダーの当事者が思いを語りました。

ルーキーさん
「正しく理解することですね。噂や評判ではなく、自分の目と耳で確かめてどう接するか考える。これに尽きると思っています」

松本市でLGBTQへの理解を深める活動をしているルーキーさん。14日、県内各地から参加したおよそ70人を前に講演しました。男性として生まれたルーキーさんは心と体の性が一致しない「トランスジェンダー」です。

市内でバーを営む傍ら、企業での講演活動などを行っていて、一般向けの講演は今回が初めてです。

ルーキーさん
「どんな格好をしようがお前はお前だ、昔と何も変わっていない、おれは親友だと言ってもらえた時は本当にうれしかったです」

ルーキーさんはトランスジェンダーであることで、30年ほど勤めた会社を辞めざるを得なくなったり、客から心ない言葉をかけられたりした経験を語りました。LGBTQ当事者の自殺率が高いことにも触れ、理解の重要性を訴えました。

参加者は(松川村から)
「想像を絶したというところもありますし逆にそれでも勇気を出して活動を続けていくというところが自分自身も果たして何ができるかというのを改めて考えていきたいと思った」

ルーキーさん
「放っておけないんですよね。私ももとより、立ち行かなくて、みんな(性的マイノリティーの当事者)死にたい死にたいと口々に言います。そりゃそうだよね。こんなのやってられないというのはあって、そこを皆さんに知ってほしい、叫びにも似た訴えです」

ルーキーさんは、今後、性的マイノリティーの人とそうでない人が交流できる場をつくり、理解を広げていきたいとしています。

最終更新日:2025年1月16日 19:44