デジタル技術で災害対応 ドローンやスマホアプリで対応力強化
デジタル技術を災害に生かします。ドローンやスマートフォンのアプリなどを使い災害への対応力を高めるためのセミナーが29日、盛岡市で開かれました。
市町村の防災担当の職員などおよそ40人が参加したセミナー。被害の状況を確認したり、住民に避難などを呼びかけたりするためのドローンの操作を学ぶ体験会が行われました。
呼びかけ 「津波警報が発令されました。直ちに避難を開始してください」
セミナーではLINEを活用して避難した人の状況を把握するシステムも紹介。名前や生年月日などを事前に登録し、二次元コードをかざすだけで避難所の受け付けができます。紙の名簿でおよそ5分かかる1世帯あたりの平均の受付時間はわずか15秒に短縮。避難の状況もリアルタイムで確認できるようになります。
一戸町・常前昌浩さん
「誰しも持っているアプリを使っての受け付けということで、非常に有効な手段だと思いますので」「どうしてもやっぱりスマホを持っていない方だとか」「高齢化が高いような市町村はやっぱりそういう傾向がありますので、いかにフォローしていくかというのは今後の課題かなと」
このシステムについて、県は『岩手モデル』として市町村での2026年度以降の導入に向けて支援していくということです。