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来年夏の参議院議員選挙 山形県は無所属現職と自民党新人の対決か 「野党共闘」の動きは

2024年12月2日 18:18
来年夏の参議院議員選挙 山形県は無所属現職と自民党新人の対決か 「野党共闘」の動きは

来年夏に行われる参議院議員選挙の県選挙区をめぐり、1日、無所属で現職の芳賀道也さんが出馬を正式に表明しました。すでに出馬表明している自民党新人の大内理加さんと対決する構図が見えてくる中、共産党も含めた「野党共闘」の動きも注目されます。

芳賀道也氏「再度、ふるさとに貢献させていただきたいということで、来年夏の参議院議員選挙に出馬することを決意した」

1日、次期参院選への出馬を正式に表明した無所属で現職の芳賀道也さん(66)。山形市出身で、県内の放送局のアナウンサーを経て、2019年の参院選に野党統一候補として無所属で出馬し、当時の自民党の現職を破って初当選しました。現在も無所属で国民民主党の会派に所属し、1期目の任期は来年7月までです。

芳賀道也氏「やはり現職議員として、引き続きこれからもまずは災害復興・復旧にこれに一番力を注いでまいります」

立憲民主、国民民主両党の県連と連合山形は、2党1団体の統一候補として今回も芳賀さんを支援することをきのう確認しました。今後は各党、団体からの推薦に向けた手続きを進める予定です。
一方、次期参院選に自民党の公認候補として出馬する党特別参与の大内理加さん(61)。

大内理加氏「県民の皆さんの多くも人口減少に対して危機感を持ち始めていることを肌で感じる。しっかり山形県の声、地方の声を国の政策に反映させることが必要だと思っているし、それがひいては山形県民の幸せにつながっていると思っているので、しっかりお役に立てるよう頑張りたいと思っている」

山形市出身で、県議会議員を4期にわたって務め、2022年の参院選に自民党公認で出馬しましたが、国民民主党・現職の舟山康江さんに敗れました。

落選後も参院選への再挑戦を目指した大内さん。県内ではことし6月以降、自民・公明の市議会議員を中心とした支援組織づくりが着々と進んでいます。

自民党県連 遠藤利明会長「我々県連として、ここ何回か参議院選挙でずっと負けているので、そういう意味でも何としてもこの参議院選挙を勝ち抜いていきたい」

11月19日の朝日町長選では、現職の鈴木町長の事務所で芳賀さんと大内さんが鉢合わせる一幕がありました。

芳賀道也氏「私はいつも言っていますが、与党も野党もなく、しっかりと協力して頑張っていきたいと思っています。引き続きふるさとと地域を良くするため頑張っていきましょう」
大内理加氏「来年の参院選でしっかり当選して朝日町のためにお役に立てることが鈴木町長への恩返しだと思っております。精一杯私も頑張りますので」

一方、2019年の参院選で「野党共闘」に協力し、独自候補を取り下げて芳賀さんを支援した共産党。今回は芳賀さんではなく、独自候補を擁立する方針で準備を進めています。党県委員会の本間和也委員長はYBCの取材に「野党共闘の意思はあるので、いつでも話し合いに応じる」とコメントしています。
芳賀さんを支援する方針の2党1団体側は1日、共産党も加えた「野党共闘」について、含みをもたせました。

立憲民主党県連 高橋啓介代表代行「前回(2019年)の選挙と同様、野党系の候補者を芳賀さん一本にできれば、前向きになってくるのでは」
国民民主党県連 舟山康江会長「いまの自公政権を参議院においても過半数割れに追い込んでいくという、明確に戦いの相手がある。そこを目指して私たちもやっていく」

自民と非自民による対決の構図が見えてきた中、共産党も含めた「野党共闘」の行方がどうなるか、夏の政治決戦を見据えた今後の動きが注目されます。

最終更新日:2024年12月2日 20:15