参議院議員選挙まで5か月ほど 山形県選挙区現職と新人ら3人の動き活発に
ことし7月に実施が見込まれる参議院議員選挙まで5か月ほどに迫りました。山形県選挙区ではこれまで現職と新人あわせて3人が出馬を表明しています。ほかにも立候補を模索する動きがある中、各陣営の訴えが次第に熱を帯びてきています。
2月11日、山形市で開かれた遠藤利明衆議院議員の後援会の「新春を祝う会」。
遠藤利明衆院議員「参院選まで5か月しかない。夏の参院選、大内理加さん何としても当選させていただきたいお力添えをいただきたい」
自民党が擁立した元県議会議員で新人の大内理加さん(61)が支持を訴えました。
大内理加氏(自・新)「地方に住んで良かったと思える日本を作ることが必ず山形県民の幸せにつながると信じている。しっかり自民党、公明党と安定的な政権を作ってこそ世界の平和が守られ地域に自民党が貢献できると思っている」
2021年の県知事選、2022年の参院選に続く3回目の大型選挙への挑戦となる大内さん。「三度目の正直」をキャッチフレーズに掲げています。
遠藤さんのポスターの隣に自身のポスターを掲示するなど自民党を前面に打ち出し知名度アップを図っています。
大内理加氏(自・新)「私は2度負けたが負けた時が終わりではなく諦めた時が終わり。決して諦めずに夏の戦いに挑んでいきたい」
自民党県連は2月11日、参院選に向けて県都山形市や天童・上山など衆院選県1区にあたるエリアの選挙対策本部を立ち上げました。県連幹部は、衆院県1区の地域での得票が参院選のカギを握ると強調しています。
自民党県連・森谷仙一郎幹事長「向こうは現職なので我々が追いかけている構図で間違いない。しっかりと我々がリードできる構図を作っていきたい」
現職の芳賀道也さん(66)。1月に開かれた連合山形の「新春旗びらき」に出席しました。
芳賀道也氏(無・現)「2党1団体、働く者を中心に希望が見え夢につながる今年にしようではありませんか」
次期参院選には、立憲民主党、国民民主党の両県連、それに連合山形による2党1団体の統一候補として無所属で出馬します。
立憲民主党県連 高橋啓介代表代行「芳賀さんの2期目を勝ち取るために立憲民主党も精一杯頑張っていくので何卒よろしくお願い申し上げます」
自民への逆風で野党の存在感が高まる中、ともに会合に出席した国民民主党の舟山康江参議院議員は、ことしの選挙に勝つことの重要さを訴えました。
舟山康江参院議員「参院選、場合によっては衆院選もあるかもしれない。やはり野党の声もしっかりと聞いていかなければ与党だけでは物事が決まらない。多様な声を踏まえた政策決定に一歩一歩近づいている」
ポスターでは舟山さんとの連携を強調し、非自民の議席死守を目指します。参院選への出馬を去年12月に表明したものの、これまでのところ、参院選を意識した訴えや活動は前面には出ていません。現職としての日々の政治活動が重要だとしています。
現職・芳賀道也さん「まずは議員として働き、週末戻れる限りは県内の皆さんの声を聞き現職の議員として働く中で次に向かって皆さんの通信簿というか評価があると思う」
参政党公認で出馬するのは、山形市で会社を経営する佐藤友昭さん(52)です。農業など1次産業の復活に向け戸別補償などの必要性を訴えます。
佐藤友昭氏(参・新)「いま農業は特にコメ農家は大規模農家でないとなかなか採算が取れない。1次産業の復活がないと日本再生はないと思っている」
一方、2019年の参院選で芳賀さんを独自に支援した共産党県委員会は「野党共闘に関する話し合いには応じる」としていますが、現在のところ、独自候補を擁立する方針です。
5か月ほどに迫った夏の政治決戦。各陣営の動きが活発化しています。