昨年度200人以上の人身被害 クマを「指定管理鳥獣」に追加 山形県内でも5人が重軽傷
昨年度、全国で過去最多の人身被害を出したクマについて国は16日、冬眠から覚める時期を前に指定管理鳥獣に追加しました。今後、都道府県で捕獲や対策をする際は国の交付金を活用できます。
伊藤信太郎環境相「クマ類を指定管理鳥獣に指定いたしました」
指定管理鳥獣はこれまでニホンジカとイノシシが対象でしたが、新たにクマ類も絶滅の恐れの高い四国を除き、追加されました。昨年度はクマのえさとなるブナの実が不作で、東北地方を中心に全国で過去最多となる198件、219人の人身被害が発生、6人が亡くなりました。県内でも5件の人身事故が発生し5人の男性が重軽傷を負っています。
指定管理鳥獣とすることで、今後、都道府県による捕獲や生息域などの管理や対策などに国の交付金を活用できるようになります。