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猛暑に備えて 来年度は高温に強い県産ブランド米「雪若丸」の作付拡大方針 ことしの品質が低下受けて

2023年12月5日 13:48
猛暑に備えて 来年度は高温に強い県産ブランド米「雪若丸」の作付拡大方針 ことしの品質が低下受けて

夏の高温などの影響でことしの県産米のコメの品質が低下したことを受け、県は来年度、高温に強い県産ブランド米「雪若丸」の作付面積を拡大させる方針を決めました。

猛暑や雨不足の影響でことしの県産米の一等米比率は「47.4%」と現在の検査制度が始まった2006年以降、過去最低になりました。一方、県産ブランド米「雪若丸」の一等米比率は88.1パーセントと他の品種に比べて高く、高温に強い結果が出ています。

こうした中、吉村知事は4日の県議会本会議で、来年度の「雪若丸」の作付面積を拡大させる方針を示しました。

吉村知事「予定していた令和6年産の作付面積に500ヘクタール程度を加え、5600ヘクタール程度とする方針について、山形『つや姫』『雪若丸』ブランド化戦略会議において緊急に決定いたしました」

雪若丸の作付面積は今年度、4500ヘクタールで、県は当初、来年度は5100ヘクタールに拡大する予定でした。しかし、高温被害を受け、県はさらに500ヘクタール多い5600ヘクタールまで作付面積を増やす方針を決めました。県議会に提案された補正予算案では雪若丸の作付拡大に向け、発芽を促すための種子の乾燥施設整備費などで1億1000万円余りを盛り込んでいます。