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サクランボの霜被害に注意!暖冬で果樹の生育早まる恐れ 山形県の担当者「リンゴ・西洋ナシも霜被害のリスク高い」

2024年2月22日 19:38
サクランボの霜被害に注意!暖冬で果樹の生育早まる恐れ 山形県の担当者「リンゴ・西洋ナシも霜被害のリスク高い」

今シーズンは記録的な暖冬の影響で、サクランボをはじめとする果樹の生育が早まることが予想されています。生育が早まることで春先の霜や凍結による被害が発生しやすくなるとして、山形県は22日、例年に比べ大幅に前倒しして対策に取り組んでいく方針を示しました。

山形県農林水産部・地主徹部長
「ことしもサクランボの開花が早まると予想され、 果樹では生育が早まることで霜害を受ける危険性が高まる」

山形県の発表によりますと、山形市の今月の平均気温は19日時点で平年より3度以上も高い3.6度となっています。
記録的な暖冬によってことしはサクランボなどの果樹の生育が早まるとみられています。
サクランボの場合、開花の時期が早まると春先の急激な温度の低下で霜や凍結の被害を受けるリスクが高くなります。
こうした状況を受け、県は22日、県議会農林水産常任委員会で、ことしは例年に比べ大幅に前倒しして霜や凍結への対策に取り組んでいく方針を示しました。
霜などの被害防止に向けた関係機関による対策会議を、霜被害が懸念された去年よりもさらに10日以上早い、来月5日に開く予定です。

山形県スマート農業・技術普及推進主幹本田浩央さん
「(サクランボのほか)リンゴ・西洋ナシも霜被害にあうリスクが高い。対策に関する指導などしっかり行いながら作業の前倒し、霜に対する準備をしてもらう形で現場での対策の徹底を図っていきたい」

県は生産者に対し、霜や凍結被害を防ぐためのヒーターなどを早めに準備することなどを呼びかけています。