天童グランドホテル舞鶴荘 東京の企業に売却へ「市の繁栄に役立つ旅館施設を運営する」
山形県天童市の温泉旅館・天童グランドホテル舞鶴荘が、宿泊事業などを展開する東京の企業に売却される見込みであることが分かりました。山形地方裁判所が14日、売却を許可する決定を出しました。
山形地裁によりますと、天童グランドホテル舞鶴荘の土地と建物は2月、競売にかけられ、東京・渋谷区に本社を置き宿泊事業などを展開するNSグループ＝ニュートン・サンザグループが4億6230万円で落札しました。その後の手続きを経て裁判所は14日、売却を許可する決定を出しました。
売却の対象は土地がおよそ1万6000平方メートル、建物が、旅館やチャペルなど合わせておよそ1万3000平方メートルです。舞鶴荘は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、資金繰りが悪化し、2020年に従業員の9割近くを解雇するなどしていました。
NSグループはYBCの取材に対し、「今後の予定については詳しい調査を行った後の判断になるが、地元・天童市の繁栄に役立てるような旅館施設を運営する」としています。
今後、代金などが支払われ、早ければ1か月ほどで土地と建物の引き渡しが完了する予定です。
