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ワラの綱を念仏にあわせて床に叩きつける奇習「でごぐり百万遍」酒田市で開催

2025年3月6日 9:42
ワラの綱を念仏にあわせて床に叩きつける奇習「でごぐり百万遍」酒田市で開催

1つの輪にしたワラの「綱」を念仏に合わせて床にたたきつけ、無病息災などを祈る奇習「でごぐり百万遍」が6日、酒田市で行われました。

この「でごぐり百万遍」は、酒田市山元の坂本集落に300年以上前から伝わる春を迎える行事です。今では5世帯になった集落の住民たちが貴船神社に集まり、長さ1.8メートルほどのワラの「綱」をつなぎ合わせて1つの大きな輪を作りました。
参加した人たちは、全員で車座になると、輪になった「綱」を数珠に見立てて鐘や太鼓に合わせて「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら勢いよく床に打ち付けました。「綱」は、たたけばたたくほど厄が払われるといわれ、無病息災や五穀豊穣を祈願していました。「でごぐり」とはこの地域の方言で「たたきつける」、「もみ合う」などの意味で、気分が高揚してくると住民はお互いに縄をぶつけ合っていました。

参加した長堀夏鈴さん(11)「楽しい。たたく所が。」(何を祈った?)「習い事とかもっと上達できるように習字と一輪車をやっていて一輪車とかもっと技が出来るようになりたい。」

「綱」は、結び目を解いて住民が持ち帰り厄除けとして家の庭先の木に吊るされるということです。

最終更新日:2025年3月6日 10:56
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