山形・小国町のふるさと納税の返礼品に日本酒醸造タンクのオーナー権 寄付金額は1800万円
山形県小国町のふるさと納税の返礼品に、町内の酒蔵で作る日本酒醸造タンクのオーナー権が新たに加わりました。設定された寄付金額は、町で過去最高の1800万円です。
小国町の酒蔵・「桜川酒造」です。ふるさと納税の返礼品としてこのほど、登場したのがー。
桜川酒造醸造所・井上昌樹所長「このタンクで酒を仕込む予定」
その返礼品とは日本酒のタンク1つ、丸ごとオーナーになれる権利です。タンクの高さはおよそ1.6メートル、容量は720ミリリットルの酒瓶換算で1500本分です。
完成後は、商品名やラベルを自由に設定し、自分だけのオリジナルボトルを作ることができます。設定された寄付金額は町で過去最高額の1800万円です。
小国町産業振興課遠藤愛主査「より小国町や桜川酒造を知ってもらいたいとタンク酒というお礼の品ができた。例えば記念品として贈るとか配送先も5か所まで指定できるのでプレゼントなどとして想定している」
企画した桜川酒造は、創業300年を超える小国町唯一の酒蔵です。ことしの全国新酒鑑評会では、26年ぶりの入賞を果たしています。
今回、日本酒を通じて小国町をもっと知ってほしいという思いから、タンクオーナー権をふるさと納税の返礼品にすることを決めました。
タンクでは純米大吟醸を造る予定で、受賞した日本酒と同様に、口当たりが軟らかい地元飯豊山系の水と、桜川酒造で栽培した酒米「雪女神」を使用します。酒蔵では、日本酒を通して小国、そして、山形県の地酒の魅力に触れてほしいと話します。
桜川酒造醸造所・井上昌樹所長「小国町に対して恩返しじゃないが何か自分たちにできることはないかと思い始めた。飲んだ時に小国の田園風景とか山や川とかが思い浮かぶような酒を蔵総出で作ってその思いが味に乗ってくれたら嬉しい」
このふるさと納税は、仲介サイト「ふるさとチョイス」で9月30日まで募集しています。