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「がむしゃらに」パリ五輪バレーボール代表 高橋健太郎選手(川西町出身) 挫折乗り越え目指す頂点

2024年7月19日 17:43
「がむしゃらに」パリ五輪バレーボール代表 高橋健太郎選手(川西町出身) 挫折乗り越え目指す頂点

日本時間の7月27日に開幕するパリオリンピック。山形県内出身者では、5人の選手が出場します。今回は挫折を乗り越えて悲願のオリンピック代表の座をつかみ取った川西町出身でバレーボール代表の高橋健太郎選手に注目します。

男子バレーボール 日本代表高橋健太郎選手「やっとスタートラインに立つことができたなと思う。いままでたくさんのご声援をいただいた分、恩返しをしないといけないと思っていたので、パリオリンピックの出場権を獲得して地元に戻ってこられたのは誇らしく思う」

7月5日、地元・川西町を訪れたパリオリンピックバレーボール男子代表高橋健太郎選手(29)。地元への思い、そしてオリンピックへの決意を語りました。

バレーボール男子日本代表 高橋健太郎選手「選ばれたことに率直にうれしいなと思う。身が引き締まる思い。明るいニュースを届けられるように、金メダルを取って山形県に凱旋したい」

小・中学校時代は野球に打ち込んでいた高橋選手。進学した米沢中央高校でバレーボールを始め、才能が花開きました。現在は、VリーグのジェイテクトSTINGSに所属しています。
世界の強豪相手にも通用する身長2メートル2センチの高さを生かしたスパイクと相手のアタックを正確に止めるブロックが持ち味で今回、初のオリンピック代表に選ばれました。

小坂憲央アナウンサー「初めて内定を受けた時の気持ちを聞かせてください」

バレーボール男子日本代表 高橋健太郎選手「率直にうれしいなと思った。ですけど選ばれて終わりではないので大会に出るだけじゃなくて結果をどう残すかが僕たちアスリートに求められていることだと思うので、まだ手放しでは喜んでいられない」

喜びを語る高橋選手。しかし、今回の代表選出までには大きな挫折を経験していました。2021年の東京オリンピック。その舞台で活躍することを夢見てすべてを懸けて打ち込んできましたが、代表メンバーには選ばれませんでした。目標を失い、選手を引退しようと思い詰めたこともあったと言います。

高橋健太郎選手「本当にこれまでの3年間辛い努力や辛い経験を一番近くで見てくれていた人なので感慨深いものがあると妻から話された。本当に僕は家族の支え、妻と子どもたち、僕の両親の支えがあって、地元の川西町のみなさんのご声援のおかげでこうやってもう一回奮起することが出来たし、勇気をもって進んでいくことができたので本当に感謝しています」

自分のペースで前に進んでいいと背中を押してくれた妻。そして、地元で温かく見守ってくれた両親の支えで選手生活を続けられたと言います。

高橋健太郎選手の母 高橋由美さん「代表内定の連絡をもらった時は、落選した時の落ち込みが吹っ飛んで、すごいうれしい気持ちでいっぱいだったよく頑張ったなって感無量でした」

高橋健太郎選手の父 高橋和彦さん「とにかく本人がよく頑張ったと思う。落選があったので倍の喜び。うれしさも倍増している」

米沢中央高校で高橋選手をバレーボールの道にスカウトした元校長の安部文男さん(80)。

安部文男さん「入学試験が終わって帰るときに廊下で見ていたら素晴らしい足腰している生徒だなと思った」
(代表内定を聞いて)「本当にうれしかった。人間としても本当に一人前に育ったなと思った。愛される性格は持っていた。素直で人とちゃんと面と向かって話をする子だったからみんなとうまくやっていた」

男子バレーボール 日本代表高橋健太郎選手「前校長先生の安部先生、顧問の川口先生、2人がいなかったら僕はバレーボールに出会ってませんし、僕の人生のきっかけをくれた方々なので、米沢中央高校時代は原点だと思っている」

バレーボール男子日本代表 高橋健太郎選手「誰か分からなくて結構ご飯おいしいものいっぱい食べられてるから太られたのかな?容姿がもうわからなっていた先輩がたくさんいた」

子どものころから素直で真っすぐな性格。代表チームでは仲間たちを鼓舞するムードメーカーとなっています。

男子バレーボール 日本代表高橋健太郎選手「日本代表のチームはやはりみんな目標が統一されていると思ってる。1人1人がコートに出た時に何をするかっていうのをしっかり自分で明確に持ってコートに立って、絶対勝つんだっていう強い気持ちでみんな今プレーしてると思うので、それが今の男子バレーの強さだと思ってます」

小坂アナ「パリオリンピックでの目標をお願いします」
高橋健太郎選手「金メダルを取るっていうそれしかないと思ってるので、もう本当にがむしゃらに、僕もがむしゃらに全力で戦っていきたいなと思ってます」

いまはポーランドで事前合宿を行っているバレーボール男子代表。パリオリンピックでの初戦は、日本時間の7月27日、ドイツと対戦します。

男子バレーボール 日本代表高橋健太郎選手「山形県の皆さん、川西町の皆さん、日頃からたくさんのご声援、本当ありがとうございます。絶対金メダルを取って、また地元に凱旋したいと思いますので、その際は笑顔で帰ってきます。ご声援よろしくお願いします」