涼スポット「おなん淵」の滝 悲しくも不思議な言い伝えとは? 山梨・都留市
都留市にある“涼スポット”を紹介します。
悲しくも不思議な言い伝えが残る、「おなん淵」の滝です。
荒木キャスター
「岩の間から勢いよく水が流れ落ちます。日差しが強くて暑いんですが、その分、水面がきらめき癒やしの空間となっています」
都留市鹿留の「おなん淵」ー。
鹿留川の流れが長い月日をかけて富士山の溶岩をえぐり、青い水をたたえた美しい景観を作り出しました。
こちらにはある言い伝えがあります。
その昔、近くの家に「おなん」という娘が奉公していました。
気立ても良く大変な働き者でしたがある日、主人が大切にしていたお膳を壊してひどく叱られ、淵に身を投げてしまいました。
それから、不思議なことが起こりました。
村で人が集まるときに「お膳を十膳お貸しください」と紙に書いて淵に浮かべると、翌朝にはお膳が浮かぶように。
村人はそのお膳を借りて大切に使っていましたが、ある時、借りたお膳を返さなかった人がいて、それ以降、頼みを聞いてくれなくなったということです。
白いしぶきをあげて水が注ぎこみ、日の光にきらきらと輝く滝つぼ。
「おなん淵」には神秘的な雰囲気が漂います。