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【速報】旧日立造船の船舶用エンジン燃費データ改ざん問題 特別調査委の結果公表 「問題を先送り」

2025年3月25日 8:26
【速報】旧日立造船の船舶用エンジン燃費データ改ざん問題 特別調査委の結果公表 「問題を先送り」

 カナデビア(旧日立造船)の子会社が船舶用のエンジンなどの燃費に関するデータを改ざんしていた件で、25日、カナデビアは記者会見を開き、特別調査委員会が取りまとめた調査結果と再発防止策の提言等を公表し受け止めを語りました。

 船舶用のエンジンを巡っては2024年に「IHI原動機」が燃費に関するデータを改ざんしていたことが判明し、国土交通省は事業者に対して規則順守の徹底などを求めていました。

 カナデビアはこれを受け子会社の「日立造船マリンエンジン」と「アイメックス」で社内調査を行ったところ、1999年以降に出荷したエンジンでデータを改ざんしていたことが明らかになりました。データを許容値の範囲内におさめるためや、ばらつきを抑えるためだったとされ、カナデビアは去年7月に外部有識者で構成される特別調査委員会を設置し、社内調査を実施していました。

 25日、特別調査委員会が調査結果と再発防止策の提言等をとりまとめ、会社側に報告したことから、カナデビアはこの報告書を公表し、午後5時から記者会見を開きました。

 記者会見では、桑原道社長らが出席。委員会から「多くの関係者にとって事業存続のためには仕方がないもの・続けざるを得ないものとして受け止められ、適切な対応がなされないまま継続されてきた」「舶用エンジン事業を取り巻く、競争環境の厳しさ、余裕のない生産計画、人的リソースの不足で、この状態が定着した」さらに「法務・コンプライアンス部門も不正を検知した場合は是正すべき責任があったにも関わらず、問題を先送りした」との指摘を受けたことを説明しました。

最終更新日:2025年3月25日 8:42
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