田中法相が辞任へ 臨時国会召集前に判断
暴力団関係者との過去の交際などが発覚していた田中慶秋法相が、近く辞任する見通しになった。
内閣改造からわずか2週間余り。田中法相が近く辞任せざるを得ない状況になったことで、野田政権は大きな打撃を受けることになる。
法務省によると、田中法相は「けさ起きたら胸が痛かった」と話したということで、19日朝の閣議も欠席し、現在、東京都内の病院で診察を受けているという。
田中法相をめぐっては、暴力団関係者との過去の交際の他、外国人からの献金問題も明らかになっていた。また、18日の参議院決算委員会も公務を理由に欠席し、野党側は強く反発、辞任を求めていた。
こうした状況を受けて、政府・与党内にも「辞任はやむを得ない」との声が急速に強まり、29日にも召集される臨時国会が始まる前に辞任する見通しになった。
自民党・石破幹事長「そもそも田中さんという方が、本当に法相として適切であったかどうかを十分、吟味・判断しないまま、閣僚に任命した」
田中法相の閣僚起用については、当初から懸念の声があっただけに、野田首相の任命責任が改めて厳しく問われることになる。