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昨年11月の経常収支、17か月連続の黒字

2016年1月12日 11:42

 海外とのモノやサービスなどの取引を示す昨年11月の日本の経常収支は、原油価格の下落などを背景に黒字幅を拡大し、17か月連続の黒字となった。

 財務省によると11月の経常収支のうち、貿易収支は原油価格の下落により原油や液化天然ガス(=LNG)など、燃料の輸入価格が大幅に減少したことなどから、前年同月比で赤字幅を縮小した。

 また、自動車関連を中心に知的財産権などの使用料が11月として過去最大となったほか、海外からの旅行客が11月として過去最高を記録し、旅行収支が過去最大の黒字となったことから、「サービス収支」が3か月ぶりの黒字となっている。

 さらに、企業の海外の子会社のもうけや配当金の受け取りなどを示す第一次所得収支も1兆5423億円の黒字だった。

 こうしたことから、11月の日本の経常収支は前年の11月に比べて約7000億円、黒字幅を拡大し、1兆1435億円の黒字となった。黒字は17か月連続。