米政府、原油輸出を40年ぶりに解禁へ
アメリカ政府は18日、40年ぶりに原油の輸出を解禁することを決めた。低迷する原油価格はさらに下がる可能性がある。
原油の輸出解禁は来年9月までの歳出を定めた法案に盛りこまれ、上下両院で18日可決された。
アメリカはオイルショック後の1975年、エネルギー安全保障の観点から原油輸出を原則的に禁止した。しかし近年、いわゆるシェール革命により生産が拡大し、供給過剰を懸念する石油業界などが輸出の解禁を求めていた。
オバマ政権は原油消費が増えれば地球温暖化対策に逆行するとして輸出解禁に反対してきた。しかし、同じ法案に自然エネルギーの利用を推進する内容も盛りこまれたことで、容認したもの。
アメリカが輸出を始めれば、国際的に低迷している原油価格の下落にさらに拍車がかかる可能性がある。