石油業界首位JXと3位東燃が経営統合検討
石油元売りで国内首位のJXホールディングスと3位の東燃ゼネラル石油が、経営統合を検討していることがわかった。
JXホールディングス・木村康会長「(石油の)需要が減少するなかで、どれくらいの会社がビジネスをやっていけるのかが大きい課題になっている。基本的には一つ一つが強くなって安定供給、安定収益につなげるのが大前提だと思います。(Q:東燃ゼネラルと話している?)いろんな形で話しているのは事実であります」
JXは「エネオス」、東燃は「ESSO」などのガソリンスタンドを運営している。石油元売り業界では、2位の出光興産と5位の昭和シェル石油が経営統合で基本合意するなど再編の動きが出ているが、JXと東燃ゼネラルの経営統合が実現すれば、売上高はこの2社の合計の倍近くとなり、首位を独走することになる。JXは原油価格の急落などが原因で、昨年度の決算は赤字に陥っている。
さらに製油所の設備過剰が課題となっており、東燃ゼネラルと製油所などの統廃合を進めることで効率化を図る狙いもあるものとみられる。