タワレコで外国人観光客に聞いた “あなたが購入したものは?” 日本音楽の魅力は「楽器の純粋な音色」
さまざまな名所や観光地に外国人観光客が訪れ、インバウンドが復活しつつある日本。そんな中、東京・渋谷区にあるタワーレコード渋谷店でも、多くの外国人観光客の姿がありました。みなさんに“どのようなCDやレコードを購入したのか”、さらに“日本音楽の魅力”について取材しました。
■外国人観光客に聞いた日本の楽曲の魅力
スペインから来日し、観光で日本に2週間滞在している旅行者は、80年代のハードロック・ヘヴィメタル界で活躍し、今年40周年を迎えるロックバンド・EARTHSHAKERの『OVERRUN』のレコードを購入していました。
――購入した理由を教えてください。
バルセロナにいる友達へのお土産です。自分と彼は普段ロック音楽を聴いているので、とてもいいなと思いました。
――日本で買うのはどうしてですか?
バルセロナでこういう音楽を見つけることがとても難しく、ここだと見つかりやすいし、値段もお手頃。このレコードを見つけた時はとてもうれしかったです。いろいろな種類のレコード音楽を探したりするのが楽しみで、特にロック音楽のもの。
――日本の楽曲の魅力はなんだと思いますか?
私にとっていろいろな言語の音楽を聴くことが大事です。なので、結構いろいろな言語の音楽を聴いたりします。特に日本語の音楽、アニメ、テレビ番組は、日本語の要素がすごく大事だと思います。私にとって、日本の言語そのものがすごく魅力的です。
また、台湾から来たという大学生は、韓国の歌手の日本限定レコードやK-POPのCDを求めて来店したそうで、お目当ての商品を無事に購入。さらに、日本のアーティストの楽曲も探しにCDショップに来たといいます。
――日本の楽曲に興味がありますか?
(日本アーティストの楽曲に)興味があります。このCDショップは前にも2、3回ぐらい来ていて。何日前ぐらいにも他のCDショップにも行って、(目的の)日本アーティストの楽曲のものを探していました。今日はたまたまK-POP関連のものを探しに来ました。以前は山下達郎さんとか、Chilli Beans.(チリビーンズ)とか、Lamp(ランプ)とかを探していました。
――台湾では日本の楽曲はよく聴きますか?
(自分が)今勉強している学科が、結構日本と関連性があって、周りの友達とかの中でははやっているかもしれないです。台湾では、日本の楽曲はある程度普及していると思います。
――日本の楽曲の魅力はなんだと思いますか?
個人的に思う日本の音楽の特徴は、楽器の純粋な音色で表現されている楽曲が多くて。例えばギターやドラムとか、今の世代で世界中に一般的に多いのは主に電子音楽の表現だけど、日本音楽の特徴は楽器の音色がクリアに表現されていること。私はこれがすごく魅力的だと思います。
また、メタルバンドの音楽をコレクションしているという観光客は、日本のメタルバンドにも興味をしめしていました。
――何を購入しに来ましたか?
メタルバンド関連のものを探しに来ました。特別盤のCD、例えばライブのCDだったり。自分はメタル音楽のファンで、メタル音楽は一番好きなジャンルの一つですね。今回も日本にきて、日本のバンドが好きで、クラシックバンドとか、例えばLOUDNESS(ラウドネス)、陰陽座、近代の女性バンドとかも、例えばLOVEBITES(ラヴバイツ)、NEMOPHILA(ネモフィラ)、日本のアーティストは本当に興味深いです。
台湾から音楽フェスに参加しに来日した人は、星野源さんらがメンバーとして活動していた、インストゥルメンタルバンド『SAKEROCK』のCD、DVDを購入。台湾では手に入れることができなかったため、来日を機に購入したといいます。
――購入したものを見せてもらえますか?
CDの中に特別な小冊子(ブックレット)が入っているから買いました。楽曲はもうストリーミング(サブスクリプション)にあるけど、小冊子(ブックレット)の内容は、そういうサブスクリプションでは出されていないので、コレクションとして買いに来ました。
――星野源さんの楽曲の魅力はなんですか?
すごく聡明(そうめい)で多才な方で、何事に対しても自分なりの深い考えのある方だと思います。見ていると新しい物事に対して、考え方、観点をもたらしてくれていますね。
――他にも日本のアーティストの楽曲を聴いたりしますか?
前は椎名林檎さんとか、浜崎あゆみさんが好きで。小さい頃から小室哲哉さんやモーニング娘。の曲で育った感じですね。
――日本の楽曲はどのような印象ですか?
日本の音楽の印象は、小さい頃から耳になじみがある音楽でいうと、すごく元気づけてくれるような、情緒があるイメージですね。台湾では昔から日本の楽曲を台湾版に変えたものをよく聴いて育ちました。