PEDROアユニ・D チケット代100円で武道館ライブを開催「もう大赤字です」
■チケット代はたったの100円 異例の武道館ライブ
BiSHと並行し2018年から活動をスタートしたPEDRO。6月のBiSH解散後、サポートメンバーにギター・田渕ひさ子さん、ドラム・ゆーまお(ヒトリエ)さんを迎え、スリーピースバンド形式で全国ツアーを開催。アユニさんはベースボーカルと作詞作曲を担当し、唯一無二のキャラクターや独特な世界観と感性が若者を中心に大きな支持を集めています。
チケット代100円で武道館ライブを開催することについてアユニさんは「自分が8年間やってきたBiSHっていう歴史に幕を閉じて、PEDROで新たに人生を歩んでいくっていう覚悟がある今回、アルバムを制作してその新譜を(ライブで)やるんですけど、ひとりでも多くの方に聴いていただきたい。チケット代が何千円とかより100円っていうと“100円なら買うか、行くか”みたいになると思いまして、たくさんの方に来ていただきたいな、PEDROの音楽を届けたいという一心で。もう大赤字ですね。大ダメージくらっておりますが、そこは死ななきゃいいので」と思いを語りました。
■いかにファンの胸を躍らせるか アユニ流“楽しさ”の追求
これまでもPEDROはシングル盤の100円販売や、エープリルフール企画でお笑いコンビ・アインシュタインの稲田直樹さんがバンドメンバーに電撃加入・即脱退するなど様々なサプライズでファンを驚かせてきました。ライブ当日も武道館入り口前にアユニさんのぬいぐるみが景品のクレーンゲーム機を設置。アユニさんは「いかにPEDROの音楽を聴いてくださっている方々の胸を躍らせるかっていうのを追求するのが私は大好きなので、あとはPEDROのこと知らない方にもどれだけ興味をひきつけるかっていうのを探求するのが好きなので、おもしろいことをします」とユニークな活動を行う理由を明かしました。
■音楽を通して伝えたいこと「ウソ偽りのない自分」
今回のライブはアンコール含め計13曲のうち、新曲8作を初めて披露しました。本編は一切MCもなく、冒頭からファンも初めて聴く曲ばかり。アンコール前に初めて口を開いたアユニさんは本編で歌った曲は最新アルバム『赴くままに、胃の向くままに』に収録される曲だったことを明かしました。ライブを見た客は「新曲を誰よりも生で早く聴けてうれしい」「100円以上の価値がある」など喜びの声が。
来年2月から全国ツアーを開催することを発表するなど、今後もPEDROとして精力的に音楽活動を続けていくアユニさんは「毎回、音楽を作るにあたって一番忘れたくないことは、ウソ偽りのない自分を音楽で表現するっていうのはすごく意識しているので、だからこそ、その時々の自分の温度感とか人格が鮮明にあらわれているものだと思いますね。だからもし今、人生が転職したり忙しいなとか、うまく眠れない夜があるなとか思っている方々に、私もよくそういう気持ちを如実に音楽にしたりとかもしているので、PEDROの曲を聴いて、“私以外にもそういう気持ちを持っている人がいるんだ、じゃあ大丈夫か”と思ってもらえたら。救いの手に少しでもなれたらいいな」と音楽を通して伝えていきたいことを教えてくれました。