解散するBiSH 半年前に語っていた本音 ラストは東京ドーム
――解散を発表した時の心境は?
セントチヒロ・チッチ:すごく心苦しくて、どんな反応が返ってくるかも正直わからなかったので、静寂と少し落胆の叫びのようなものも聞こえてきて、でも寂しさは同じなので、受け止めなきゃなっていう思いで立っていたんですけど、あそこまで人間の感情が目に見えてわかることっていうのは、人生で初めての経験だったので、私ものみ込まれそうになっていました。
アイナ・ジ・エンド:私たちも解散を知らされたのが発表した1か月前くらいだったので、やっとチッチの口からゴールが発表されたっていうことで、もう本当のラストスパートが始まったよねっていう気持ちでした。
■「愛と感謝を伝えないとBiSH終われない」
2016年にメジャーデビューし、ライブハウスを中心に活動してきたBiSH。2022年は数百人規模のライブハウスを61か所回るツアーを実施しました。そして6月、BiSH最後のステージとなるのは結成当初からの夢だったという東京ドームです。
リンリン:東京ドームの周りにある遊園地にメンバーと遊びに行くことがあって、その時に東京ドームを見上げて、「いつかここでできたらいいね、大きいね」ってしゃべっていたのでそれがかなうのがすごくうれしい。
モモコグミカンパニー:東京ドームに向けて新しい何かを踏み出せたらうれしいなって思います。BiSHって今までずっとワクワクすることとかをやってきたイメージが私の中にあったので、自分たち自身もワクワクできることをして、また新しく知ってもらえるような半年にしたいなと思います。
アユニ・D:私は東京ドームに一度も行ったことがなくて、正直雲の上の存在だと思っていて、東京ドームはすごく恐縮な言い方なんですけど、自分たちが立つべき舞台だったなっていうものにできるように、これから半年、地に足をつけて一生懸命、日々歩んでいきたいですね。
ハシヤスメ・アツコ:東京ドームのイメージって野球なんですよ。ここ最近も野球見に行ったりして。やっぱりスターが立つ場所だなって思っていて、一流のプレーされている姿を何度も見てきているので、自分がそのスターの中の一員になるのかって思うとちょっと覚悟ができていないというか。
――東京ドーム公演までの半年間、どんな思いで活動していきますか?
アイナ・ジ・エンド:BiSHになってから自分が想像していない人生が始まって、一生分の幸せを前借りしちゃったんじゃないかなというぐらい愛されたなっていう感覚があって、たぶんBiSHになっていなかったら、こういう生きていることを肯定してくれる人たちに出会うことがなかったと思うので、この半年は自分が人を愛していきたい、自分が愛を返していけたらいいなって。
セントチヒロ・チッチ:半年とかを想像するだけちょっと寂しいんですけど、BiSHってすごくラッキーなグループだなって思っていて、このメンバーが出会ったこともそうだし、たくさんの人に育ててもらって、このタイミングでこの人に出会えたから、今のBiSHがいるって人がたくさんいて、それを清掃員もそうで。だからメンバーが思っているように、私もやっぱり愛と感謝を伝えないとBiSH終われないなって思うので、ちゃんと気持ちを伝えられる半年にしたいし、BiSHが大好きだからこそ、BiSHっていうものが、みんなのこれからの人生の糧になるように、そういうふうにBiSHを残していける日々にしていきたいなって思います。