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瀬戸内寂聴さん“お別れの会” 南果歩、声を震わせ「先生は私にとって99歳の永遠のアイドルです」

2022年7月26日 22:49
瀬戸内寂聴さん“お別れの会” 南果歩、声を震わせ「先生は私にとって99歳の永遠のアイドルです」
2021年11月9日に亡くなった瀬戸内寂聴さん © 「瀬戸内寂聴さん お別れの会」実行委員会
2021年11月9日に心不全のため99歳で亡くなった、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんの『お別れの会』が26日、東京・帝国ホテルで行われました。

お別れの会には、寂聴さんと親交のあった林真理子さん、島田雅彦さん、加藤登紀子さん、南果歩さん、阿川佐和子さんら約290人が出席。白、ピンク、グリーン、イエローの4色のカーネーションを献花し、寂聴さんをしのびました。

祭壇は、2021年の京都での偲ぶ会でも祭壇装花で用いられた4色のアナスタシアを主体とし、寂聴さんが好んだという黄色のバラと胡蝶蘭(こちょうらん)を使用。さらに、京都の雰囲気を感じてもらえるよう、竹の装飾などで構成されました。

■加藤登紀子「ずっと見守っていてください」

加藤登紀子さんは、「私と寂聴さんは21歳も違うっていうことをあまり認識したことがなくて、とてもいつもお友達のような気持ちでお会いしていたのに、亡くなったときにそんなお年だったのかって本当に驚いたんですよ。でも、年齢よりも何よりもわくわくするような人生のときめきを寂聴さんからいつもいただいてきたと思います。(お別れの会で)また寂聴さんと巡りあえたということを大きな力にして、この日からまた歩いて行きたいと思います。ずっと見守っていてください。寂聴さん、ありがとうございました。これからも共によろしくお願いします」と感謝の言葉を伝えました。

■寂聴さんが毎年、南果歩にかけた言葉は…

また南果歩さんは、「先生が昨年の11月に亡くなられまして、私はたまたま海外でそのニュースを知りました。本当に信じられなかったです。先生のお年、99歳ということを考えれば、いつ何が起こっても不思議ではないということは、頭では分かっていても、私は先生は絶対に死なないと思ってました。私が先生と最後にお話をさせていただいたのは、昨年の5月15日、先生の99歳のお誕生日でした。“先生100歳になって、みんなのアイドルになれるのは寂聴先生しかいませんよ”って私が電話でお話をすると先生は、本当にうれしそうにケラケラと笑って、“そうね、それも悪くないわね! 100歳でアイドルになるわ”っておっしゃってました。そして、私に会う度に“あなた、いくつになったの?”ってお話されて、“先生、私40いくつです。50いくつです”とお答えすると、“そう! よかったわね。これからがいいのよ”と毎年のようにその言葉をいただいてました。何があっても、先生の言葉というのは、とても真実みがある。それはなにかといいますと、先生ご自身がその年代、その年代を本当に誠実に楽しく、明るく生きていたからだと思います。先生は私にとって、99歳の永遠のアイドルです。本当に、これまで素晴らしい時間を共に過ごせたことを本当に感謝しています。先生、ありがとうございました」と時折、声を震わせながらお別れの言葉を送りました。