IMP.影山拓也が取材 浅草の人力車“女性車夫”が拡大中【IMPress.】
■IMP. 影山拓也 女性車夫の仕事を取材
影山さんが訪れたのは、東京・浅草にある人力車の観光案内の会社です。
影山拓也さん
「よろしくお願いします」
東京力車 車夫 大利弥里さん
「東京力車の大利弥里(みさと)です。よろしくお願いします」
車夫歴5年目の大利弥里さんはタレントから転身した方です。
影山拓也さん
「車夫になろうと思ったきっかけは?」
大利弥里さん
「人力車って男性のイメージがあったので女性もできたらかっこいいなと思って。私が入った時は車夫が3人くらいしかいなくて女性も車夫はできるよと(SNS)で発信していった。今は(女性は)30人くらい」
影山拓也さん
「10倍も増えたんですね」
■実際に人力車を持ってみることに
大利さんが働く会社では、約100人の車夫のうち、現在、3割ほどが女性だといいます。大利さんたちが使う人力車を見せてもらうと。
影山拓也さん
「すごい!」
大利弥里さん
「新品で250万円くらいする」
車体だけで90キロの重さ。しかも…
大利弥里さん
「お客様がお2人だと250キロまで対応できます。持ってみます?」
そこで影山さんは、番組スタッフ2人が乗った状態で人力車を持たせてもらいました。
影山拓也さん
「重い! これは相当なトレーニングが必要ですよ」
大利弥里さん
「研修が本当に厳しくて(研修期間が)1年かかる子もいますし。8割くらいは辞めてしまいます。お客様が笑顔になってくれる仕事なので頑張ってこられました」
■外国人観光客から指名で予約を受けることも
実は大利さん、外国人観光客から指名で予約を受けるほどの人気車夫なんだそうです。その理由のひとつがSNS。大利さんの会社では、SNSに力を入れ、国の内外に人力車の魅力を発信。特に大利さんは、SNS全体で総フォロワー数が10万人ほどいるんです。
大利弥里さん
「ただ海外の方で“君に走らせるのはかわいそうだ”と、イメージがあるらしくて、“私は楽しく仕事しているんだよ”といつも伝えています。コロナ禍のときに、日本の文化とか観光地とかを海外の人に発信したいなと思って(SNSを)始めました」
中には、大利さんの人力車に乗りたいと、日本に旅行に来る方たちもいるんだとか。
大利弥里さん
「毎日、人力車に乗ってくださるフランス人の方とか、ラブレターを持ってきてくださるドイツの方とかたくさんいらっしゃいます」
■体験することで発見した、細やかなおもてなしの数々
そんな人力車を、影山さんも体験。すると、細やかなおもてなしの数々が。
影山拓也さん
「温かいですね! (座席の)中にカイロを入れることによって」
大利弥里さん
「床暖房みたいに」
人力車が出発すると意外な発見が。
影山拓也さん
「全然揺れないですね。安定感がすごいです、本当に」
大利弥里さん
「気をつけているのはマンホールを踏まないようにしていて」
影山拓也さん
「それはなんでですか?」
大利弥里さん
「滑ってしまうので」
揺れを少なくするための心配りも。コースは、乗客の予算や希望時間に沿いながら決定。1日多いときで20キロを走行するという大利さんは常に新しいお店情報などをアップデート。写真撮影のテクニックも磨いているといいます。さらにリピーター獲得にもつながっているという“おもてなし”が。
■浅草の街の温かさが“観光産業のミライ”につながる
浅草でとんかつ店を営む女性 柳澤和美さん
「ミサ頑張れ」
大利弥里さん
「おかみさん?」
声をかけたのは、浅草でとんかつ店を営む柳澤和美さん。よく自分の店の前で人力車のお客に声をかけてくれるそうです。
大利弥里さん
「いつもここのお店のガイドするときに、おかみさんが声を聞いて(店から)出てきてくれて。温かい気持ちになりましたね」
浅草でとんかつ店を営む女性 柳澤和美さん
「浅草をもり立ててくれている息吹ですから。感謝を込めて“いってらっしゃい・おかえりなさい”って当たり前だよね」
大利弥里さん
「浅草の街の温かさに触れたら絶対にもう一回、帰ってきたくなる」
影山拓也さん
「温かい気持ちになりましたね」
街の人も一緒になって観光客を喜ばせる。その心が日本の『観光産業のミライ』につながるといいます。
大利弥里さん
「本当にみんなが協力して、ひとりのお客様を楽しませたいという思いで人力車を通して、SNSを通しておもてなしの心を伝えていけたらいいなと思っています」
(12月17日『Oha!4 NEWS LIVE』より)