“盲ろう者”を演じた・田中偉登「手を伸ばせば…つかんでくれる人が」 撮影で学んだ人生の“気づき”
■田中偉登「福島さんが感じた通りに一滴もこぼすことなく…」
難役に挑むに当たって田中さんは「僕が福島さんの若いときを演じるのに、いろいろなプレッシャーがあったんですけど。目が見えなくなる、耳が聞こえなくなる、孤独感、苦しい、つらいという感情だけではなくて、楽しかったときや家族との会話を、福島さんが感じた通りに一滴もこぼすことなく、ちゃんと伝えきることが僕の使命だと思いました」と撮影を振り返りました。
また、“撮影で特に苦労したこと”を聞かれた田中さんは「目が見えない盲ろう者の方のしぐさだとか、生活の仕方の見せ方に苦戦しました。勉強は苦手なんですけど、点字を1か月半ぐらいかけてマスターするのに苦労しました」と明かしました。
最後に、“映画を通じて得られたこと”について、田中さんは「これから生きていく中で、思いも寄らぬ出来事や、苦しかったり、つらいことがあると思う。そういう時に手を伸ばせば、ちゃんと手をつかんでくれる人が周りにいるので、自分にできることは何なのか、前に進んで生きていく力を、たくさん学ばせてもらいました」と、人生の“気づき”を明かしました。