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窪田正孝「概念をはぎ取るように」 役者としてさらなる成長を誓う

2023年2月14日 22:10
窪田正孝「概念をはぎ取るように」 役者としてさらなる成長を誓う
窪田正孝さん
俳優の窪田正孝さん(34)が14日、『第77回毎日映画コンクール』の表彰式に登壇。出演した映画『ある男』の演技が高く評価され、男優助演賞に輝いた窪田さんが役者としてさらなる成長を誓いました。

映画『ある男』は、芥川作家・平野啓一郎さんのベストセラー小説を実写化した作品。弁護士のもとに亡くなった夫の身元調査をしてほしいという依頼を受けたことから始まり、名前も過去も不明の全くの別人であると判明した“ある男”の謎に迫るヒューマンストーリー。窪田さんは、亡くなった夫・大祐を演じています。

窪田さんは受賞について「このような場に立てて、人生ですごく幸せな瞬間を迎えてるなと思っています」と喜びのコメント。さらに、受賞の理由となった“謎の男”を演じた感想を聞かれると「役者は人間なので役を情報で埋めすぎてしまうんですけど。あえてそこは埋めすぎず、グレーゾーンを保ったまま、そのときの幸せの瞬間を本当に幸せな顔で、伏線とかをいろいろ考えないように、引き算のようにお芝居することを意識していました」と撮影を振り返りました。

また、“俳優として今後どうなっていきたいか?”と問われた窪田さんは「とにかく色んなことをインプットして、役者として自分の恥じらいとか、固執している概念をはぎ取るように。はぎ取ったその先に何があるのかを見つめていきたいなと思っています」とさらなる成長を誓いました。

毎日映画コンクールは、1946年に日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞です。各賞は、映画評論家やジャーナリスト、専門家など約80人が選考に関わっています。