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市毛良枝、初恋の愛車と40年ぶりに再会 「足が震えそうなぐらい感動」 車と出会いアクティブに

2023年4月1日 22:00
市毛良枝、初恋の愛車と40年ぶりに再会 「足が震えそうなぐらい感動」 車と出会いアクティブに
これまでの愛車を振り返った市毛良枝さん
俳優の市毛良枝さん(72)が、歴代の愛車と共にこれまでの人生を振り返りました。

市毛さんは、18歳の時に著名な俳優や、演出家などを多く排出している『文学座附属演劇研究所』に入所。昼ドラマ『嫁姑シリーズ』での新妻役で人気を博し、その後、数々のドラマや映画で活躍しています。一方、プライベートでは芸能界屈指の“山好き”として知られ、日本トレッキング協会理事を務めています。

25歳の時に北欧を訪れた市毛さん、ここで運命の出会いがあったそうで、「ある車を見て、一目ぼれしちゃった。ドキドキしちゃって、運転免許を取るなら、あの車に乗りたいなと思った。当時、事務所にはダメと言われていたから内緒で免許を取った」と振り返りました。

運命の出会いから5年、市毛さんが愛車にしたのはフランスの自動車『シトロエン 2CV』。“悪路を走ってもカゴの卵が割れない”というコンセプトで、1948年に誕生しました。42年の製造期間で、累計生産台数は500万台以上。低価格、高機能、実用性を兼ね備えた車として世界中の人に愛されました。

市毛さんの前に『シトロエン 2CV』が登場。実はこの車、市毛さんが約40年前まで所有していた、正真正銘の元愛車だったのです。初恋の愛車との再会に、市毛さんは「すごくビックリしています。まだ乗ってくださっていたんですか? 足が震えそうなぐらい感動しています」と、大切に乗ってくれていた現在のオーナーに感謝しました。

所有していた当時と変わらない車内を見て、市毛さんは「鳥肌立っちゃう」と興奮が収まらない様子。思い出を振り返り、「高速道路で料金を払ってから、(外側に中折れする)窓を勢いよく閉めないと、走っている時にビュンッと開いちゃったり、ウインカーレバーが取れたり、クラッチ(ペダル)が折れた」と、手間の掛かった愛車を懐かしみました。

■演劇界で裏方志望だった

市毛さんは1969年、18歳の時に、劇団『文学座』の養成所にあたる『文学座附属演劇研究所』に入所。俳優を目指したきっかけについて、「(当時の私は)引っ込み思案で、人前に出るのが苦手。明るいお姉さんになりたかった。自力では変えられないから、荒療治でやったらいいかなと思った」と明かしました。

また、実は「表に出て華やかなことをしたいというより演劇界のどこかで、ちょっと関われたらいいかな」と、俳優より裏方に興味があったのだそう。

その後、『俳優小劇場養成所』に移り、20歳の時にテレビドラマ『冬の華』(1971年)でデビューしました。初めての撮影で、市毛さんは「家で一生懸命セリフ覚えたのに、現場に行くと『何だっけ?』、照明さんに『ここに来てね』と言われても、その場所に行けなかったり、カメラが自分を撮っているのに、後ろを向いていたりして、照明さんに何度か舌打ちされました」と苦笑いしながら、下積み時代を回顧しました。

転機となったのは、デビューから6年がたった頃に受けたオーディション。「(オーディションに)落ち慣れていたし、受からなくていいと思っていたから、(審査員に)言いたいことを言って帰ってきた。そしたら、現場にいた人たちが『面白いね』と。翌日、主演に決まったことを知り…なんで? 私すごい生意気だったのに」と、思わぬきっかけだったと明かしました。

市毛さんが、新妻役で主演を務めた昼ドラマ『嫁姑シリーズ』は、1977年から1984年までに全9作が放送され大ヒット。世間から、“理想の花嫁ナンバー1”と注目され、人気俳優へと登り詰めました。

■市毛良枝「ゴツゴツした使いにくい車が好き」

市毛さんが35歳の時に購入した愛車は、1976年に登場の『BMW 633 CSi』。クリーンでエレガントなスタイルが特徴で、高級・高品質なパーソナルクーペ(2ドア)でした。

愛車にした理由について、「私はぜいたくがダメだし、4人乗れるけど(クーペだから)基本2人じゃないですか、車は大勢乗れることが私のコンセプトだったのに、あまりにキレイで『買っちゃおうかな』となっちゃった。(シトロエンに続いて)2度目のキュンしちゃった」と、その美しさにほれ込んでしまったことを明かしました。

『BMW 633 CSi』のハンドルを握った市毛さんは、「結構、日本で左ハンドルは駐車がしやすくて意外と楽なんですよ。(またこの車のように)ハンドルが重い車が好きなんです。だから、(女性が運転しやすい軽いハンドルの車を勧める)セールスの人と話が合わなくて『ゴツゴツした使いにくい車が好きなんです』と言っちゃう」と、好きな車の特徴を教えてくれました。

■インドア派から、登山を始めたきっかけ

以前は、家の中で刺しゅうをするようなインドア派だったという市毛さん。運転をきっかけに徐々にアウトドア派になり、芸能界屈指の“山好き”となったのは40歳の時だったそうです。「父が入院した病院の担当医が登山好きで、半分社交辞令で『私も誘っていただけませんか』と言ったら早速、行くことになった。山からの景色や見たことのないものをたくさん見たり、(初心者で)邪魔になると思っていた自分が、遅れて登ってきた人を助ける(場面があって)、ダメだと思ったけど出来るかもって、すごい好きになっちゃった。次(の登山)はいつ? 散歩に行きたい犬みたいになってしまった」と、趣味との出会いを明かしました。

■登山を知ってアクティブに

市毛さんが40歳の時に購入したのは、登山用に選んだ『スズキ エスクード』。FR(後輪駆動)ベースの本格的なクロスカントリーモデルながら、ファッション感覚も高めた都市型4WD。初代モデルだけで135万台を生産しました。

趣味のために選んだ車に乗りながら、市毛さんは「いまの一番の趣味は、社交ダンス。登山を始めてから、体を動かす、肉体というものを知ることが好きになった。自分の体のここを鍛えるとこうなるとか、目覚めちゃって」と、アクティブな日常を明かしました。

最後に市毛さんにとって車とは? と質問すると「人生を豊かにするパートナー。(免許を)人の力で取りあげられるのは嫌だなって、自分で返納するのはいいんですけど」と、安全に運転できるうちは車を楽しみたいと明かしました。

(4月1日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)

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