ちばてつや「先頭に立っていてくれた人だった」 さいとう・たかをさんへの思いを明かす
会場には、コミックが約600冊、雑誌が約150冊展示され、中央には『ゴルゴ13』のデューク東郷の像などが展示されました。
生前、親交があったちばさんは、さいとうさんへの思いを聞かれると、「漫画というのは、子供が読むものだった。今は世界中の大人が読むような媒体になりましたけども、さいとう・たかをさんは50年ぐらい前から、漫画・コミック・劇画、すべて、『大人たちが楽しむ時代が来るんだ』っていうのを言っていた。すごい先見の明があって、先の先をいつも考えて、我々の先頭に立っていてくれた人なので、亡くなったことは残念でたまりません」とコメントしました。
また、さいとうさんがどんな存在だったかを聞かれると、「漫画っていうのは、昔は1人で描くものだった。ところが、(さいとうさんは)デビューしてからまもなく、スタッフを周りにおいて、“お話を作る人”、“資料を集める人”…。そういう人たちの個々の仕事をすごく大事にして、それを1本にまとめるということを始めた。それから、漫画家たちはみんなアシスタントを使って、仕事をするようになりました。そのきっかけを作った人かなと思います」と、存在の偉大さを明かしました。