声優・ファイルーズあい「私の頭の中をそのまま表現」 初のポップアップストア開催 原画も展示
■イラストは描き下ろし 初のポップアップストア
ファイルーズさん初のポップアップストア、タイトルは『MALAIKA(マライカ)』(池袋PARCO 本館6F 0% IKEBUKUROで12月1日まで開催中)。ファイルーズさんが大好きだという天使をテーマに、今回のために描き下ろしたイラストのグッズやファイルーズさんが尊敬するというイラストレーターたちとのコラボアイテムなどが並びます。さらに、原画も展示され、ファイルーズさんの世界観に触れることができる内容となっています。
■ファイルーズあい「私の大好きな世界観を詰め込んだ」
――どのようなポップアップストアになっていますか?
私の大好きな世界観を詰め込んだ、私の頭の中をそのまま表現したような世界観になっています。
――展示されている原画のこだわりやポイントは?
私天使も悪魔も好きなんですよ。選べなくてどっちもすごく好きで。(右の原画は)開催時期もハロウィーンに近いということで悪魔を描かせていただきました。(この絵は)あえてノート紙に描いたんですよ。ノートっていつも見る紙じゃないですか。その中に非日常的なものが描かれていると、ギャップというかアンバランス感が物語性を作ってくれるのかなと思ったのであえてノートに描きました。
(左の原画は)モチーフとしてコラソンが好きなんですよ。ちょっとポップでチロリアン風の刺しゅうみたいな柄にして落とし込めば、プリントしたときにも洋服としてすごく映えるんじゃないかなと思っていて、これはTシャツにしたいなと思って描いたものです。こちらもアナログで描いたものなので現物を見て楽しんでくれるとうれしいです。いろんな色を使っているけど、ちゃんと調和するようにというのを意識しました。あと、今年の誕生日にコピックを大人買いしたので、それを絶対に使うぞ! っていう思いを込めてたくさん色を使いました。
■ファイルーズあい「努力が報われたんだっていう喜びが一番大きい」
――開催の夢がかなった今の心境は?
本当なら(会場に)住みたいです。住んでみなさんの反応をずっと見ていたいくらい、すごくソワソワ、ワクワク、ウキウキでいっぱいなんですけど、同時に絵を描き始めて、苦節していた中学生、高校生の頃の努力が報われたんだっていう喜びが一番大きいですし、絵をグッズにしたいって思い始めたのが高校生の頃なんですけれども、そこから専門学生になって、グラフィックデザインを学び始めて、そこから自分の絵が将来グッズになったら、どれだけうれしいかとか、どんなものを作りたいかとかをすごく頭の中で考えていたので、苦労していた学生時代の自分に見せてあげたいです。
――ポップアップストアのこだわりは?
めちゃくちゃあるんですよね。黄色と紫をテーマカラーにしているので、そこはポイントかなと思います。キービジュアルをスイート系とクール系で二人描いたんです。もともと一人の予定だったんですけど、どっちの面もあるのが私だなと思ったので二人描いて、それぞれにパープルと黄色という役割の色を与えました。
――イラストなどを描く上で大切にしていることは?
結構、凝り性なんですよ。完成までにものすごく時間がかかってしまって、1か所でも気に入らないと全部が嫌に見えてしまったりとか、描き上げるまでに時間をいっぱい使ってしまうことがあるんですよ。下手に思われたらどうしようと思って、(作品を)出さないと一生上達しないんですよ。だから、どう思われてもいいから、自信を持って(作品を)出すっていうことが一番大事なのかなって思います。
【ファイルーズあい プロフィル】
東京都出身。7月6日生まれ。これまでに『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の空条徐倫や『チェンソーマン』のパワー、『怪獣8号』の四ノ宮キコルなど、多くの人気作品で主要キャラの声を担当。趣味は絵を描くことやファッションなど。2020年に第十四回声優アワードで新人女優賞を受賞。