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元読売ジャイアンツ・篠塚和典、先輩に憧れた車『シボレー カマロ』 「モチベーションを上げてくれる」

2023年11月25日 22:00
元読売ジャイアンツ・篠塚和典、先輩に憧れた車『シボレー カマロ』 「モチベーションを上げてくれる」
歴代の愛車を振り返った元読売ジャイアンツ・篠塚和典さん
元プロ野球選手として、読売ジャイアンツで活躍した篠塚和典さん(66)が、『日産 セドリック』や『日産 フェアレディZ』、『シボレー カマロ』など、現役時代や引退後の思い出を愛車とともに振り返りました。

篠塚さんは、ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団後、芸術的な打撃と華麗な守備で活躍、8度のリーグ優勝と3度の日本一を経験。引退後は日本代表の打撃コーチとして、チームを支えました。

■甲子園予選敗退直後、18歳で運転免許を取得

兄がトラックを運転していたこともあり、幼い頃から車に興味を持っていたという篠塚さん。高校3年生の夏、甲子園の予選で敗退してしまった後すぐに運転免許を取得。免許取得後は兄や兄の友人の車を運転していたといいます。

また、高校2年生の頃、肺に水がたまる肋膜炎で3か月入院していたという篠塚さんは、ドラフト指名された当時のことを振り返り、「ミスター(長嶋茂雄元監督)は病院に連絡して(篠塚さんの)体が大丈夫かどうか聞いて、“もう大丈夫だ”って確約を取ってたみたいなんですよね。(長嶋さんは)“他の球団からもし連絡があったら、まだ完治していないと言ってくれ”と病院長に言っていた」とドラフト会議の裏側を明かしました。

■初めて購入した車は兄へのプレゼント

高校卒業後に読売ジャイアンツにドラフト1位で入団した篠塚さんは、20歳の頃に契約金で『日産 セドリック』を購入。この車は、1960年から44年間にわたり販売されていた日産の高級セダンで、開放感のあるピラーレスなどアメリカンスタイルが強調されたデザインとなっています。購入した理由について「兄貴に世話になったんでね。お返しできるのは…」と、お世話になった兄へのプレゼントだったといいます。さらに「余ったお金は自由に使ってくれという気持ちで家に残して、あとは自分で稼げばいい」と家族に契約金を全て渡したことを明かしました。

当時の読売ジャイアンツは、高卒入団選手は入団後5年間は車を持ってはいけないという規則があったそうですが、篠塚さんは車を寮には置かずに、知り合いが住んでいる駅で駐車場を借り、隠れて乗っていたことも笑いながら明かしました。

■初めての愛車は入団後3年目、21歳で購入

続いて、登場した愛車は日本を代表するスポーツカー『日産 フェアレディZ』。メーターやゲージ類をドライバーに向けて配置されたコックピットは、運転しやすい作りになっており、走りやすさと安全性を兼ね備えた車となっています。

篠塚さんは、“入団後5年間は車を所持できない規則”を破り、こっそり実家で納車。禁止されていても購入してしまう理由を「モチベーション。“次はこれを買うんだ!”とモチベーションを上げながら野球をしていた」と明かしました。

また、広々としたラゲージスペースのあるこの車を選んだ理由の1つとして、「常に“ゴルフバッグ”っていうのが頭にあったんですよ」と話しながら、高校3年生で甲子園予選に負けてから始めたというゴルフに、当時ハマっていたといいます。

さらにこの車には、同期の外園正選手とドライブをした思い出もあったそうですが、「どんどんいいものが出ますからね」と1年で乗り換えてしまったといい、自身が目移りしやすいタイプであることを明かしました。

■憧れの先輩・小林繁選手と同じ車を購入

その後、22歳で『BMW 320i』、23歳で『トヨタ クラウン ロイヤルサルーン』を購入した篠塚さん。そして、24歳の頃に先輩の小林繁投手に憧れて購入したのは『シボレー カマロ』。1966年に誕生したこの車、特徴的な長く大きなドアは、出入りしやすくするとともに、スポーティーな見た目を強調しています。

入団して5年たってから購入した車のため、球団の規則を気にせずに堂々と購入できたそうですが、篠塚さんは「他の選手は自分がこれに乗っていた印象はないんじゃないですかね」と話し、小林選手への憧れの気持ちだけで購入したため、あまりこの車には乗っていなかったことを明かしました。

また、現役時代は"毎朝2時間洗車をすること"が日課であったという篠塚さん。洗車のこだわりとして、トレーニングの一環として洗車をしていたそうで、バッティングを意識し、車を拭く時は肘を開かないように心がけていたといいます。篠塚さんは「試合前のいいトレーニングになって気持ちよかったです」と振り返りました。

■いま一番乗りたい! 納車待ちの新車『トヨタ ヴェルファイア』

そして、現役引退後は『メルセデス・ベンツ E320』を選び、コーチとなって愛車も落ち着いた傾向に。その後は、子供の成長に合わせて『メルセデス・ベンツ V230』の大きな車に乗り換えるなど、愛車を乗り継いでいったといいます。

そんな篠塚さんが、“いま一番乗りたい!”と現在納車待ちしているという愛車は『トヨタ 新型ヴェルファイア』。"闘牛が躍動しているかのような"モチーフの迫力のあるデザインとなっていて、特にこの新型は内装の豪華さがポイントで、各列のシートを従来より広くして空間を極限まで使い切るなど、高級サルーンとしてレベルアップしています。

現物を見るのも初めてだという篠塚さんは、ムーンルーフやエアコン、照明などのボタン類が天井に集約されているこだわりの内装を見て、「こっちは興味ないんですよ、運転するから。後ろに乗せる子供が楽なように。孫とかがビデオを見たりするんで」と、家族のためにこの車を選んだと明かしました。

運転好きな篠塚さんは、息子の家族と出かける際も必ず篠塚さんが運転をしていることを明かし、「息子も車を持っているけど、うちの息子は自分の車なのに助手席に乗るから」と笑顔で話しました。

今回、4台の車を運転し「体が元気になりましたよ」とリフレッシュできたという篠塚さん。最後に“篠塚さんにとって車とは?”と聞くと「野球のモチベーションを上げてくれるもの」と明かしました。

(11月25日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)

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