×

ロッチ・中岡創一、街で一目ぼれした愛車『いすゞ 117クーペ』 「車は日々の喜び」

2023年11月18日 22:00
ロッチ・中岡創一、街で一目ぼれした愛車『いすゞ 117クーペ』 「車は日々の喜び」
歴代の愛車を振り返ったロッチ・中岡創一さん
お笑いコンビ・ロッチ中岡創一さん(45)が、『トヨタ コルサ セダン』や『いすゞ 117クーペ』など歴代の愛車とともに、芸人としての挫折や、コンビ結成までの軌跡を明かしました。

■初めて彼女との思い出が詰まった『トヨタ コルサ セダン』

高校3年生の秋に、お笑い養成所NSC(吉本総合芸能学院)に入学した中岡さんは、22歳の時に挫折を経験し芸人の道を一度あきらめたそうです。その頃に出会った初の愛車が、『トヨタ コルサ セダン 4代目』だといいます。

張りのある面に、シャープなラインが際立つデザインテイスト。運転のしやすさにこだわりながら、小気味のいいデザインにまとまったコンパクトカーです。イタリア語で『疾走』、『競争』という言葉が車名の由来になっています。

購入したきっかけについて、中岡さんは「父親が工場の社長で、その材料を納めている愛知県の豊田市の自動車部品工場に、コネで就職させてもらったんです。そのときに、車がないと生活できないということで、“今すぐ手に入る、めちゃくちゃ安い車をください”と言って、急きょ買わせていただいた車です」と、初愛車との出会いを明かしました。

久しぶりの対面に、「愛(いと)おしいっすわ! 夢やぶれて、“もう1回頑張ろう”というときの車なので」と懐かしんだ中岡さん。当時、人生初めての彼女がいたそうで、「(彼女も)乗ってましたね。思い出します。20歳過ぎてからの4つ年上の初彼女だったので、“結婚”と思っていた。お笑いやっていても、結婚はムリだなと思って」と、夢をあきらた真相を明かしました。

工場で働き、結婚資金をためていたという中岡さん。5年付き合った彼女へプロポーズすると、「“結婚には興味ないです”と言われました。薄々、そういうようなことを(彼女は)言っていたけど、さすがにプロポーズしたら大丈夫だろうと思ったのに、断られましたね。だけど、別れた彼女は1年半後に結婚していました」と、笑い飛ばしながら苦い思い出を振り返りました。

■周囲から購入を止められた “二駆”の『トヨタ ハイラックスサーフ』

続いて、登場した愛車は『トヨタ ハイラックスサーフ 3代目』。多様な用途に応えるスポーツ・ユーティリティー・ビークルの開発をテーマに、スタイルを一新。都会的で洗練されたスポーティー感と、タフさが表現されています。優れた動力性能と、燃費性能を両立。不整地走破性能と、力強く爽快な走りが特徴となっています。

この車を愛車にした理由について、中岡さんは「お金もたまって、ゴツイ国産車に乗りたかったけど、値段が高くて。パンフレットの右端に、値段を抑えた“二駆のサーフ”があることを知って、職場のみんなから“二駆(のサーフ)は買うな!”と言われたけど買いました」と、パワーのある四駆ではなく、街を走るなら十分な“二駆”を選んだといいます。

運転席のドアを開けた中岡さんは「懐かしい! すっげえ!」と絶叫。当時の思い出について「僕、草野球をやっていて。ギリギリで車を止めて、(バックドアが)開かないというときに、これ(リアウインドー)が下がるんですよ。バットとかグローブをポンッと入れるのがよくて」と、使い勝手の良さを明かしました。

ハンドルを握った中岡さんは、「これこれ! 目線が高いのがいいですね。コルサから、だいぶ(目線が)上がるので」と、かつての愛車を称賛しました。

そして中岡さんは、再びお笑いの道を歩むことになった、きっかけについて「彼女に振られた2週間後に、吉本時代の1つ上の先輩で仲良くしていた(現在の相方)コカドケンタロウくんから、“実はオレの相方が蒸発した”と連絡があった。その(蒸発した)相方は僕の友達で、“中岡(居場所を)知らんか?”と聞かれたけど知らなくて。コカドくんから、“2人とも傷心だから、傷心旅行で沖縄でも行こうや”と誘われた。(コカドくんとの)その沖縄旅行が楽しすぎて、もう1回お笑いやろうかなと思った」と、お笑いコンビ・ロッチ結成のエピソードを明かしました。

■街で一目ぼれした現在の愛車 『いすゞ 117クーペ』

中岡さんの現在の愛車は、1968年登場の『いすゞ 117クーペ』。デザインは、イタリア・ギア社のカーデザイナー・ジウジアーロさんによるもので、その美しいデザインを守るため、初期の製造は手作業で行っていたといいます。優れた名車として、2014年には『日本自動車殿堂 歴史遺産車』に登録されました。

愛車との出会いについて、中岡さんは「バイクで走っていて、横切った車が“かっこいいな”と思って。当時、この(フロントグリルの)マーク知らなかったんですよ。何だろうと思って、車を追いかけて信号で止まったときに、(運転手の)おじさんに車名を聞いたんですよ。“117って言うんだ”と教えてもらって、半年後に買った。一目ぼれです」と明かしました。

実は、購入に至るまでに様々な葛藤があったそうで、「(僕が思う)コンビ間のルールがあって、ネタを書いている人よりも、いいものを持たないようにする。いい家に住まない。ネタを書いているコカドくんが、イラッとしないように、あまりイラッとする人ではないですけど、気遣いをしていた。その話を(先輩芸人の)千原ジュニアさんにしたら、“おまえな、(『世界の果てまでイッテQ!』で)あんだけ体張って、命削って働いているんやから、もういいやろ”と言われました」と、先輩の一言で購入を決心したそうです。

最後に、“中岡さんにとって車とは?”と聞くと、「日々の喜びです。毎朝、いいなあと思って乗っています」と、笑顔で答えていました。

(11月18日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)