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芥川賞候補作が決定 新人作家や作詞家が初ノミネート

2023年6月16日 6:10
芥川賞候補作が決定 新人作家や作詞家が初ノミネート
初めて芥川賞候補に選出された市川沙央さん(『ハンチバック』市川沙央 文藝春秋)
『第169回芥川賞・直木賞』の候補作が16日に発表され、芥川賞には5作品がノミネート。今年作家デビューを果たした市川沙央さん(43)や、アイドルグループなどへ多くの作詞提供してきた作家・作詞家の児玉雨子さん(29)が初めて選出されました。

候補作に選ばれたのは、石田夏穂さん(31)の『我が手の太陽』、市川さんの『ハンチバック』、児玉さんの『##NAME##』、千葉雅也さん(44)の『エレクトリック』、乗代雄介さん(36)の『それは誠』の5作品です。

初めて選出された市川さんの『ハンチバック』は、2023年の第128回文學界新人賞を受賞したデビュー作。同じく初選出の児玉さんは、2012年より作詞家として道重さゆみさんやアンジュルム、THE SUPER FRUITSなど、数々のアイドルグループや声優の楽曲の作詞提供を行い、2021年に初の小説単行本『誰にも奪われたくない/凸撃』を刊行するなど、幅広く活躍しています。

石田さんは『我が友、スミス』で選出されて以来2度目、千葉さんは『デッドライン』、『オーバーヒート』での選出以来の3度目のノミネートとなります。

また、乗代さんは『最高の任務』、『旅する練習』、『皆のあらばしり』の選出に続き、4度目の芥川賞候補に選出されています。