京極夏彦「いやだとは言えなかった」 歌舞伎の舞台化のために新作を書き下ろし
『八月納涼歌舞伎』第三部『狐花』の脚本を書き下ろした京極夏彦さん
小説家の京極夏彦さんが9日、都内で行われた歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』第三部『狐花』の取材会に、歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(51)と登壇。歌舞伎の舞台化のために新作を執筆した京極さんが、執筆までの裏話を明かしました。
『八月納涼歌舞伎』第三部『狐花 葉不見冥府路行』(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)は、『百鬼夜行』シリーズの主人公・中禅寺秋彦の曽祖父・中禪寺洲齋の時代を描きます。
自分が過去に執筆した作品を歌舞伎にすると思っていた京極さんは「“それは光栄なことでございます“と言っていたんですが、最初の打ち合わせで“新作でお願いします”ということで、その段階で“いやだ”とは言えなかった」と笑いながら明かしました。
苦労したことを聞かれた京極さんは「今回は舞台化が前提なんですよ。最初は脚本を書いて、それを小説におとすという仕組みを考えていたんですけど、出版社の都合で…」と笑いを誘うと「公演前に本を出したいという話になって、結果的には小説を先に書くことになりました。これは大変でした」と明かしました。
『八月納涼歌舞伎』第三部『狐花 葉不見冥府路行』(きつねばな はもみずにあのよのみちゆき)は、『百鬼夜行』シリーズの主人公・中禅寺秋彦の曽祖父・中禪寺洲齋の時代を描きます。
自分が過去に執筆した作品を歌舞伎にすると思っていた京極さんは「“それは光栄なことでございます“と言っていたんですが、最初の打ち合わせで“新作でお願いします”ということで、その段階で“いやだ”とは言えなかった」と笑いながら明かしました。
苦労したことを聞かれた京極さんは「今回は舞台化が前提なんですよ。最初は脚本を書いて、それを小説におとすという仕組みを考えていたんですけど、出版社の都合で…」と笑いを誘うと「公演前に本を出したいという話になって、結果的には小説を先に書くことになりました。これは大変でした」と明かしました。
歌舞伎公演に先駆けて刊行される小説について「僕の小説にしては短いんです。薄いんです。だけどそれは勘違いです。これ普通の本ですからね!」と本を実際に手に取りながら明かす京極さん。しかし「結構いつもよりは時間かけて書きましたが、それが幸四郎さんたちによって完成するのが楽しみです」と期待をよせました。
舞台は、幸四郎さんのほかにも中村勘九郎さんや中村七之助さんらが出演します。京極さんは「最初お話いただいた段階ではキャストは決まってないんですね。途中でお知らせがきて正直びっくりしました。いいのかなと。豪華な名前が出てきたので、その段階で若干、やめようかなと」と苦笑いを浮かべました。