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映画『SLAM DUNK』キャスト5人が語る、印象深いセリフ 仲村宗悟「今後もすごく励まされる」

2023年5月13日 22:10
映画『SLAM DUNK』キャスト5人が語る、印象深いセリフ 仲村宗悟「今後もすごく励まされる」
『THE FIRST SLAM DUNK』のキャスト5人にインタビュー
2022年12月3日に公開され、ロングランヒットを記録している映画『THE FIRST SLAM DUNK』。今回、宮城リョータ役の仲村宗悟さん、三井寿役の笠間淳さん、流川楓役の神尾晋一郎さん、桜木花道役の木村昴さん、赤木剛憲役の三宅健太さんの5人にインタビュー。自身が演じたキャラクターの印象的なセリフを聞きました。

配給会社によると、映画は、5月10日時点で、国内興行収入140億を突破し、観客動員数974万人を記録。人気ぶりは日本だけにとどまらず、韓国や中国など海外でも “スラダン”旋風を巻き起こしています。

そんな本作では、胸が熱くなり、時には目頭も熱くなる印象的なセリフやシーンが多く詰め込まれています。そこで、それぞれが演じたキャラクターのセリフから“一番印象深いセリフ”について聞いてみました。

■宮城リョータ役・仲村宗悟 「キツくても、心臓バクバクでも…」

――自身が演じたキャラクターで、一番印象的なセリフはなんでしょうか?

仲村:「キツくても、心臓バクバクでも、めいっぱい平気なふりをする」っていう言葉です。あの言葉には僕自身、今後もすごく励まされるんだろうなって思います。演じた時もすごい共感できるなって思いながら演じました。背伸びじゃないですけど、「ここはしっかりしていないといけないところだな」とか「ビシっと決めないといけないところだよな」っていう瞬間っていろんなところであるんで、そういう時にあの言葉を思い出せば、ビビってる自分とか弱い自分のこともちゃんと認められた上で、これを乗り越えていける自分だよっていうふうな表現ができると思うんで、いろいろな場面でこれからも思い出すと思います。

■流川楓役・神尾晋一郎 時間をかけ作り上げた“1音”

神尾:僕はダンクシュートに向かった時の音があるんですけど、「フッ」ていう息の音なんです。ダンク経験がないというのもあったり、あと昔のバスケのイメージだったりとか、それこそゴリ(=赤木)がダンクしていたら「ぬわー!」みたいにするわけじゃないですか。そのぐらい力が入るもんなんだけど、流川だからどのバランスでいこうかみたいなので、何度もトライしたっていう部分の息ですね。そういうのを監督とかとセッションして作っていった記憶はあるので、その1音にかなり時間をかけたので、やっぱり思い出深いですね。

■桜木花道役・木村昴 「オレは今なんだよ!!」

木村:僕が特別好きなのは安西先生に向かって言うセリフでして、「オヤジの栄光時代はいつだよ…オレは今なんだよ!!」っていう一言がすごく好きですね。花道ならではの一言ではあると思うんですけど、自分に置き換えて考えた時、本当にいろんなシチュエーションですごくパワーをくれるセリフだなっていうふうに思って、明日でも昨日でもなかった! 今なんだと! 今日なんだ! っていう、すごく背中を押してくれるセリフだなというふうに思います。本当にパワーをもらえますね。

■三井寿役・笠間淳 “ヘタクソ”は、たくさん考えたセリフ

笠間:ただ一つ選べるんだとしたら、湘北の試合を見に行って、負けたのを見て、帽子を「くっ」って下にやりながら「ヘタクソ」って言うんですよね。あのセリフって本当に三井の栄光と挫折と、そして、これから頑張っていくっていうのを象徴するセリフだって思っていて、僕は唯一そこは何回か「やらせてください」って言いました。それほどまでに、あの時の三井にとってはとても重要なセリフで、「本当だったら自分が同じコートに立って鼓舞していたかもしれないのに」とか、「でも俺は頑張りたい。だけどまたケガしてしまって挫折してしまうのが怖い」っていう、いろいろな気持ちが混ざった上で、挫折がありながらも、自分に自信を持っているからこそ「ヘタクソ」、「何やってんだよ、お前ら」っていうふうに言う、あのシーンが一番っていっても過言ではないくらいたくさん考えたセリフでした。4文字しかないですけど、あそこにあの時の三井のすべてが入っているって思ったので、本当に印象に残ってます。

■赤木剛憲役・三宅健太 ゴリの一言に「本当に忘れられないですし、大好き」

三宅:湘北のメンバーで最後に円陣を組むシーンがあるんですけど、そこで「お前らのことは好きでもないし、正直腹が立ってばっかりだ。でも…ありがとよ…」って言うセリフです。それまでゴリっていうのがずっとバスケ部の主将をやっていて、でもまわりがなかなかついてきてくれない。正直ちょっと心ない先輩もいたりして、それがトラウマになっていたり。その試合でゴリが気を失うシーンがあって、目を覚ますと、湘北のメンバーたちが手を差し伸べてるんですよ。ゴリはずっと上を向いてきたわけなんですよね。「強くなりたい。もっと先に行きたい」って。でもその先にあったのが、この湘北のメンバーだって思ったとき、もう胸が熱くなっちゃって。それと試合を経ての「ありがとよ…」ってもう目頭が熱くなっちゃって。「そうか、ゴリにとっての一番目指したかったところがこれなんだ」っていう、そういう意味での「ありがとう」っていうのが本当に忘れられないですし、大好きですよ。「ありがとよ…」は。