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本屋大賞受賞 逢坂冬馬氏がスピーチ「たまに“先生”と言われると若干ビビる」

2022年4月6日 16:59
本屋大賞受賞 逢坂冬馬氏がスピーチ「たまに“先生”と言われると若干ビビる」
デビュー作『同志少女よ、敵を撃て』が本屋大賞を受賞した逢坂冬馬さん
デビュー作『同志少女よ、敵を撃て』(早川書房)が本屋大賞に選ばれた作家の逢坂冬馬さんが、授賞式に出席し、「このようなすばらしい賞を、デビュー作にもかかわらず授けていただき、本当に感謝の気持ちで胸がいっぱいです」と受賞の喜びを語りました。

全国の書店員が「いちばん!売りたい本」を投票し、決定する本屋大賞。今年の大賞に選ばれた『同志少女よ、敵を撃て』は、実在した旧ソ連の女性狙撃兵だけの部隊をモデルにした物語です。

逢坂さんは、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ、「私自身が書いたこの小説の主人公・セラフィマがこの光景を見たならば、どういうふうに思うのだろうということを考え、悲嘆に暮れました」と語りました。

会社勤めもしている逢坂さん。有給休暇をとって授賞式に参加したそうで「会社の人には言っていないので、驚いている人もいると思う」と表情をほころばせました。さらに、作家が“先生”と呼ばれることについて「たまに“先生”と言われると若干ビビるので、早く慣れたいという気持ちと、“先生”と言う慣例をやめないかな、という気持ちです」と初々しさをのぞかせました。