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16歳のシンガー・ソングライターao、人生初ライブの感想語る

2022年5月27日 22:40
16歳のシンガー・ソングライターao、人生初ライブの感想語る
aoさん
16歳のシンガー・ソングライターao(あお)さんが、人生初のライブ『ao SHOWCASE - in the sound -』を開催。ライブ後、初めてファンと対面したaoさんにインタビューを行い、ライブの感想や今後挑戦したいことを伺いました。

aoさんは、小学6年生のときに作詞作曲を始め、2021年9月、中学3年生でメジャーデビュー。10代とは思えない大人っぽい歌声と曲の世界観が、同世代を中心に支持されています。さらに1月、音楽ストリーミングサービスSpotifyが発表した2022年に活躍が期待される次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2022』に選出されました。この取り組みには、これまで、あいみょんさんやOfficial髭男dism、King Gnuをはじめとする、いま人気のアーティストたちが選ばれてきました。

■緊張の人生初ライブ「だんだん慣れて楽しめるようになった」

現役高校1年生のaoさん。ライブのMCで高校生活の出来事を話すなど、まだあどけない一面があり緊張しているような表情も垣間見せましたが、歌い始めると芯の通った力強い歌声を披露し会場のファン約80人を魅了しました。約1時間のライブで10曲を歌い上げ、終了後にはファン全員に直筆のメッセージとサイン入りのポストカードをプレゼント。ファンとの初交流を楽しみました。

――初ライブを終えて、今の心境を伺えますか?

今まではYouTubeやインスタグラムでのコメントとかでしかファンの皆さんの存在を感じることができていなかったので、今日初めて対面してすごくうれしかったですし、もっと頑張っていこうと改めて思いました。

――観客の表情を見ることはできましたか?

そうですね。前列の方ははっきりと顔も見ることができて、いろんな方が私のことを好きでいてくれているのはすごいことだなって思いながら歌っていました。

――歌唱中に手を振る場面もありました。会場の一体感はありましたか?

距離もすごく近かったので、“ファンの皆さんと一緒に”という感じはすごく大きかったです。

――ライブ本番が近づくにつれて「だんだん緊張してきました」と言っていましたが、実際歌ってみていかがでしたか?

本当に緊張していて、最初に歌った3曲(『you too』『no THANKYOU』『Tag』)は声も震えてしまったのですが、だんだん慣れて楽しめるようになって、皆さんの顔も見られるようになり、とても楽しいライブになりました。

■曲作りの魅力は「普段言えないことを素直に音に乗せて作れる」

aoさんは、小学6年生のときに“平成最後の夏休みの思い出作り”として初めて受けた、現在所属する事務所主催のオーディションに合格。その後、音楽スクールに通い始め、音楽制作について学んでいきました。

――オーディションに受かった後、実際に歌手になることを意識したタイミングはいつですか?

スクールでは、高校3年生までの“歌手になりたい”と夢をもった人たちが集まって授業を受けていたので、同世代の仲間たちからの刺激が大きかったです。私もどんどん“なりたいアーティスト像”というか、こういうふうに曲を作りたいとか、こういうことを曲にしたいとかが、どんどん見えていった気がします。

――曲作りの魅力は何ですか?

口では言えないことも曲にしちゃえばいいというか、普段は言えないことを素直に音に乗せて作ることができるというのが1番面白い点かなと思っています。

――これまで発表した曲には、どんな思いを込めて作りましたか?

実体験をもとに書いた曲が多いです。(中学1年生のときに作った)『no THANKYOU』では、学校で友達とケンカをしちゃったことがきっかけで作りました。「なんで怒ったの?」とか、そういった素直な気持ちをぶつけた曲になっています。『already』『I know』『with you』の3曲は、自分の恋愛を歌った3部作になっています。

――実体験を歌詞にすることが恥ずかしく感じる人もいますが、aoさんはいかがですか?

書きやすいです。(そのときの気持ちを)曲で表現して、素の自分を発散しています。曲作りに“こうじゃなきゃ嫌だ”みたいなこだわりはないですが、学校生活で何かあったときや映画を見たとき、本を読んだときとかに、自分が素直に思ったことを歌詞に書いたり、普段聞いている音楽のジャンルに寄せたメロディーなどを鼻歌で歌ってボイスメモに録音したりしています。

――“今から作るぞ”と意識してから曲を作り始めるタイプですか?

曲の要素をためていくのは自分の思いついた瞬間です。その後「よし曲を作ろう」と意識してから、ためてきた要素を固めていって1曲を仕上げていきます。

――学校生活と音楽活動を両立していて、よかったことはありますか?

学校の友達がすごく応援してくれます。ライブをする前までは、そんなにファンの方がいるなんて信じられない部分があったんですけど、今日初めてファンの方と対面して直接感じられたことも、学校などで直接伝えてくれるのでよかったなと思います。

――逆に、大変なことはありますか?

中学では部活もやっていて受験もあって、学校生活を楽しんでいました。でも今は歌の方でいろんなことに挑戦し始めたので、学校の課題が多いときには「時間が足りない!」ってなることがあります。

■新たな挑戦「救われたなって思ってもらえるような曲も作っていきたい」

――ライブでは新曲『リップル』も披露していましたが、どんな曲ですか?

初めて実体験以外のことを書いた曲になります。映画を見て、主人公や周りの人たちがこういう関係だったらいいなって想像したストーリーをもとに書きました。

――今後は、どんなアーティストになっていきたいですか?

もっと芯のあるアーティストになってきたいと思っています。自分が歌を通して何を伝えたいかを確立させていきたいと思います。

――目指しているアーティストはいますか?

グレース・ヴァンダーウォールさんは、(私が小学生のときに)ウクレレを始めるきっかけにもなった方なので、今でも憧れのアーティストです。

(ヴァンダーウォールさんはアメリカ出身で、ウクレレを演奏するシンガー・ソングライター。2016年、12歳で出演した大人気オーディション番組でウクレレを弾きながら自身のオリジナル曲を披露し優勝。その後、同年にデビューしました。)

――曲作りでは、どういった曲を作っていきたいですか?

いま私が作っている曲は、そのときの私の素直な気持ちが出ていると思うので、(今後は)聞いてくれている人がちょっとつらかったりするときに、心のより所というか、救われたなって思ってもらえるような曲も作っていきたいです。