キャッチー歌詞で話題のバンド『ザアザア』
7月17日放送の日本テレビ系列のバラエティー番組『有吉反省会』(毎週土曜日よる23時30分から放送)にビジュアル系4人組バンド『ザアザア』がテレビ初出演。話題のバンドを取材し、謎に満ちたビジュアル系の素顔について語ってもらいました。
『ザアザア』は2014年に結成。ボーカルの一葵(かずき)さん、ギターの春(はる)さん、ベースの零夜(れいや)さん、ドラムの亞ん(あん)さんの4人で構成されるビジュアル系ロックバンドです。
結成後は精力的にライブを行い、コンスタントに楽曲も発表。「ごろごろしてたい」「ゲームをしてたい」など耳に残るキャッチーなフレーズが印象的な楽曲『五月病』など、誰もが共感できる歌詞とダークな世界観に中毒者が急増中のバンドです。
有吉反省会の収録終わり、取材スタッフがメンバーの待つ部屋に入室。バッチリメイクの4人に恐る恐る「よろしくお願いします」とあいさつすると、零夜さんは「よろしくお願いします」と笑顔。イメージとは正反対の明るい表情に安堵しつつ、インタビューを始めました。
■メイクは強制? 「泣く泣くやらせてもらっています」
ビジュアル系バンドといえばバンドの個性を表すことができるメイク。その重要性について聞いてみると「やっぱりメイクをすることでオンオフのスイッチが入りますね」と一葵さん。零夜さんも「いつもの日常と違うものになれるのが醍醐味ですね」と語りました。そして春さんは「この歳でこれが許されるのかちょっと自分でも謎です」と、いきなりのぶっちゃけトーク。
実はメイクや髪型に関しては零夜さんがプロデュースしているそうで、この日の春さんの“ツインテール”に“三つ編み”という姿も、零夜さんの指示の結果だといいます。「“お前は女形がいいんだぞ”って言われて、泣く泣くやらせてもらっていますね」と語る春さんの横では零夜さんが満足そうな笑みを浮かべていました。
そんな、メンバー同士の仲については「練習に付き合ってくれたり、あまり出来が良くない時も「大丈夫!大丈夫!」みたいに励ましてくれたり、すごく優しいメンバーですよ」と亞んさん。
「他のグループだとメンバー同士が一緒に行動するってあまり聞かない」と零夜さんが語るほど、一般的なバンドメンバーは各々干渉し合わないことが多いといいます。しかし、亞んさんはメンバーと顔を見合わせながら「ザアザアは本当に家族みたいな感じです」と笑顔で語ってくれました。
■グループ結成の始まりは“ウソ” 「どうにか丸め込んでやろうと」
そもそもどんな経緯で『ザアザア』が結成されたのかを伺うと一葵さんは「ダマされたんですよ」と一言。実は一葵さんと零夜さんは兄弟で、ビジュアル系バンドにハマった兄の零夜さんが弟の一葵さんを誘ってバンドを組んだのが始まりだといいます。
「僕はもともとCHEMISTRYを聞くタイプで、ビジュアル系バンドは苦手だったんです。でも兄から“CHEMISTRYみたいなバンドやろうよ”と誘われて、蓋を開けたらビジュアル系でした。結果ダマされました」と語る弟の一葵さん。
一方、兄の零夜さんは「田舎のほうに住んでいたのであんまり人がいなくて、弟がいるんだから、どうにか丸め込んで一緒にやろうかなと思いまして」と、ダマしたことを大筋で認めました。
その後、関西圏を中心に活動をし始め、メンバーの変更もありながら徐々に人気が拡大。春さんは以前組んでいたバンドの元メンバー。亞んさんはバンド仲間からの紹介。そして現在に至るといいます。
■楽曲制作秘話 きっかけは“コンビニのグミ”?
そんな『ザアザア』の人気のヒミツはキャッチーでストレートな楽曲。「ごろごろしてたい」「ゲームをしてたい」など誰しも共感できそうな歌詞にハマる人が多いことがその理由のひとつです。
「歌詞にはこだわりを持っている」語る一葵さんに、一体どんな作曲をしているのかを聞いてみると「結構珍しいって言われるんですけど4人でスタジオに入って“さあどう作ろうか”って話し合いながらジャムセッション形式で作っています」と、テーマを決めずに音を鳴らしながら作っていくといいます。
しかし、うまくいかないこともあるそうで「スタジオに入って7時間経っても何も浮かばなくてダラダラしちゃうこともあります」と一葵さん。「みんなでスタジオ中に曲が浮かばな過ぎて、気晴らしにコンビニでグミを買ってスタジオで食べていたら曲が浮かんだこともありました」と意外なところから曲が浮かぶこともあると語りました。
■「ゲームをしてたい」と歌うグループの夢とは?
そんな『ザアザア』の夢について伺ってみると「今、徐々に大きな会場でライブができるようになってきているので日本武道館とか、規模が大きい場所でライブがしたいです」と春さん。さらに零夜さんも「大きいところもそうですけど、なによりバンドを続けていけたらいいなって思いますね」と笑顔で語ってくれました。