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都電ウエスタンカーニバル初開催 紙テープまみれのビリー諸川「酔い止めをのんでおいてよかった」

2025年3月11日 6:35
都電ウエスタンカーニバル初開催 紙テープまみれのビリー諸川「酔い止めをのんでおいてよかった」
『都電ウエスタンカーニバル』初開催
伝説の音楽フェス『日劇ウエスタンカーニバル』を彷彿とさせる音楽イベント『都電ウエスタンカーニバル』が10日、東京さくらトラム(都電荒川線)の車内で初めて開催されました。

主催したのは、『ロカビリー三人男』と呼ばれた平尾昌晃さん、ミッキー・カーチスさん、山下敬二郎さんと共演経験があるロカビリー歌手・ビリー諸川さん(67)です。

■三ノ輪橋~早稲田まで約1時間のライブ

『都電ウエスタンカーニバル』は、車両を借り切って三ノ輪橋駅をスタート。ビリーさんは「ロックしていますよ。本当にすごく揺れております。酔い止め(薬)をのんでおいてよかった」と挨拶して笑わせました。

終点の早稲田駅まで約1時間。途中の駅は、徐行しながら通過。車内で盛り上がっている様子に気づいたホーム上のお客さんがリズムにあわせて手拍子したり、手を振り返したりする姿も見られました。

■エルヴィス・プレスリー生誕90年記念

キング・オブ・ロックンロールと呼ばれるアメリカの歌手エルヴィス・プレスリーの生誕90年に敬意を表しつつ、代表曲のひとつを店名にした『Cafe LOVE ME TENDER』(東京・文京区)の開店2周年も記念して開催された今回のライブ。

MCをしながら“つり革”につかまるのも初めてだというビリーさんは、エルヴィスの楽曲『ザッツ・オール・ライト』や『好きにならずにいられない』などを披露。さらに、この日のために書き下ろしたというオリジナルの楽曲『都電デンデン』も披露しました。

■ロカビリー三人男・山下敬二郎さんの妻も

また『ロカビリー三人男』のひとり歌手・山下敬二郎さんの妻、山下直子さんもライブに参加。敬二郎さんがカバーしたポール・アンカの代表曲『ダイアナ』を、集まった約30人と合唱する場面もありました。

直子さんは「車内と外の空気感が違って、ギャップがあって楽しかった」と振り返りました。

■いろんな場所で歌ってきたけど…都電は初

紙テープにまみれながら歌ったビリーさんは「運転士さん、安心してください。(紙テープを入れる)ゴミ袋、持っています!」と力強く叫び、車内を沸かせました。

ほかにも歌を披露した参加者からは「(走行中に)揺れるギターを押さえて大変だった」、「歌うところじゃない(笑) 面白かった」、「ウエスタンカーニバルが続くといいなと思う」という声もありました。

■出演者も観客も酔いしれた独特の移動空間

フィナーレは、エルヴィスもカバーしていたフランク・シナトラの名曲『マイ・ウェイ』を熱唱。

終演後、ビリーさんは「世界初の都電ウエスタンカーニバルが開催できてうれしかった。思った以上にロックンロールしちゃった(笑) エルヴィスも喜んでいると思います」と手応えを感じた様子。今後も第2回、第3回と末永く続けていきたいと意気込みを語っていました。

最終更新日:2025年3月11日 6:35