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性同一性障害を公表の2.5次元俳優・星元裕月 公表への思い「100人いれば100通りの考え方がある」

2024年2月23日 22:40
性同一性障害を公表の2.5次元俳優・星元裕月 公表への思い「100人いれば100通りの考え方がある」
性同一性障害を公表した思いを明かす俳優の星元裕月さん
アニメやゲームなどの作品を原作とした“2.5次元”の舞台などで活躍する、俳優の星元裕月さん(26)。去年9月、性同一性障害(GID/MTF)であることを公表しました。どんな思いで公表に至ったのか、今感じていることとはー。星元さんにお話を伺いました。

星元さんが公表した性同一性障害(GID:Gender Identity Disorder)は、生まれた時の体の性別と本人が自認する性別が異なる人のうち、医学的基準を満たした場合につけられる診断名です。『MTF (Male to Female)』は、生まれた時の体の性別が男性で、女性として生きることを望むことを表します。

■感じていた“自分自身に対する違和感”

子供の頃から「自分自身に対する違和感」を抱えていたという星元さん。18歳の時、“星元裕月”として俳優デビューしました。

「自分が小さい時から抱えていた“自分自身に対する違和感”っていうものを、果たしてこの世界(芸能界)の中でどうしていこうっていうのは純粋に悩んだ部分というか、最初に自分の中でぶち当たっていた部分ではあった。その中で生み出したものっていうのが“星元裕月”っていうひとつの表現者で、先輩から何かゆずはすごく中性的で、まさに性別星元裕月って感じだねっていうふうに言ってもらえた時があって、その時に何かその言葉にピンと来たというか。あ、これを使ったらいいのかもしれないって思って」

しかし活動を続け、キャリアを重ねていく中で、作品の役だけではなく星元さんのパーソナルな部分にフォーカスが当てられる場面も。これまで分けていたつもりだった、自分自身と“星元裕月”のバランスを取るのが難しくなっていったといいます。

「どこまでが自分で、どこまでが役で、どこまでが星元裕月でみたいないろんなものがぐちゃぐちゃになっていた。自分の中で、99の幸せとか、99のいいことがあっても、たった1個の心配事だったり、不安っていうものが、そういったものを全て隠してしまうというか。人にどう思われるんだろうとか、私はどう見えているんだろうっていうものが、自分の中ですごくネックになってしまっていた」

■俳優を続けるために公表を決意 モチベーションにも変化が

自分自身と“星元裕月”。そのバランスを保つため、さらに今後も表現者として活動を続けていきたいとの思いから、公表を決意。公表の際は、これまでの経験上、一番理解してもらえた『性同一性障害』という表現を選んだという星元さん。公表後には、自身のモチベーションにも変化を感じているといいます。

「公表する前まではすごく偏った考え方というか、もちろん自分にも自信がないですし、自分で自分の首を絞めている状態だったりもした。公表してから、お芝居だったり、やりたいことだったり、自分が何をしていきたいということが一気に開けたというか。これからお仕事していく上では、自分自身がトランスジェンダーとか、そういうことも関係なく、一人の表現者として評価されていけるようにならなくてはいけない。男性の役だろうが、女性の役だろうが、私は表現者として、どんな役でも人間でも動物でもそれこそやっていきたいと思ってますし、何か一つにとらわれずにいろんなことに挑戦して、今はとにかく星元裕月っていう表現者をより信用してもらえる、信頼してもらえるようなものに自分が育て上げていきたいなと思っています」

■「人が100人いれば、100通りの考え方がある」

自分自身と向き合い、自分らしく生きる星元さん。最後に、誰もが生きやすい社会にするため、望むことを聞いてみました。

「私は自分自身のことを、理解してほしいとかわかってほしいっていうふうには、正直全く思ってなくて、やっぱり人が100人いれば、100通りの考え方があるからこそ、わからないっていう人もいると思うんですよ。でもそれは悪いことではない。けどそれはLGBTに限らず、わからないから、例えば攻撃をするとかっていうのは、私は何事においても違うと思っているので、だからこそある意味でフラットになっていけたらいいなっていうふうに思いますし、すごくいろんな問題が難しくなりすぎちゃってる部分も少しあるのかなと私は思う瞬間も個人的にあったりするので、もっと純粋にただ生きやすいというか、一人一人がいろんな人たちが、LGBTというくくりも本来であれば、私はいつかなくなったらいいなって思っているので、何かラベルわけしたがるのが人間だったりもするので(笑)そういったものがいずれ、いつかはなくなったら、個人的にはいいのかなって思いますね」