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『“いいふうふ”になりたい』当事者からの声 同性婚について考える展示会スタート

2023年4月21日 23:40
『“いいふうふ”になりたい』当事者からの声 同性婚について考える展示会スタート
私たちだって“いいふうふ”になりたい展

同性婚について考える展示会『私たちだって“いいふうふ”になりたい展』が21日、東京・渋谷MODIでスタートしました。

展示会は「同性婚(婚姻の平等)についてみんなに考えてほしい、自分には全く関係がないと思っている方に“愛し合っていればそれでいい”というわけではない、現状について知っていただきたい」との思いから企画され、これまで、2021年に大阪市、2022年8月に西宮市で開催されました。

今回は、「パートナーが病気やケガのとき手術同意ができない」「パートナーと一緒に親権者になることができない」などといった結婚できなくて困ることの例や、同性カップルがより安心して生きるための方法が紹介され、同性カップルをはじめとする性的マイノリティーの方々の直筆メッセージなどが展示されました。

■来場者からは「勉強になった」「憤りを感じた」

たまたま通りかかったという28歳の男性は「同性婚に対してポジティブな意見を持ってるほうではあるんですが、なんで受け入れられてないんだろうっていうところが気になったので、参考のために見させていただきました」と話し「実際に見てみて、多分否定派の人が持っているであろうネガティブな側面をクリアするような内容が書いてあったので、僕としてもすごく勉強になりました」と語りました。

19歳の女性は「一つ一つのメッセージとかを見て、やっぱり同性婚を日本で法制化させることはすごく重要なことで、いくらパートナーシップ制度があったとしても、法律上の結婚と大きな差があるので、法制化するということが重要なんだなと改めて感じました」と話し、印象的だった展示を聞くと「日本で結婚できない事に対して、“男じゃなくてごめん”というメッセージがあって、そういう自分にはどうしようもできないようなことを謝らせなければいけない社会っていうことに対してすごい憤りを感じました」と語りました。

■「愛してるよって大きい声でみんなに言える世界になってほしい」当事者の声

40歳のトランスジェンター当事者は「私も同性パートナーがいるんですけど、どっちがいつ体がおかしくなってもわからないような時代でもありますし、はやくそういう(同性婚の)制度が取り入れられて、安心して暮らしていければいいなと思っています」と話します。また、性的マイノリティーのカップルが暮らしやすくなることを目指す、パートナーシップ制度を利用したいと考えているものの、婚姻制度よりもハードルが高いといい「住んでいる地域がちょっと他の地域よりも書類が必要だったりして、弁護士の方にお願いしているのですが時間がかかっていて、どうしようかなと思っているところです」と話しました。さらに「隣にいる人を愛してるよって大きい声でみんなに言える世界になってほしい。好きな人を好きって言っちゃいけないっていうのが一番苦しいと思っているので、それが一番望むことです」と訴えました。

展示会は、23日まで開催されます。