第36回三島由紀夫賞が決定 寝たきりの母とその娘を描いた『植物少女』
第36回『三島由紀夫賞』を受賞した朝比奈秋さん
第36回『三島由紀夫賞』が16日に発表され、朝比奈秋さん(41)の『植物少女』が受賞しました。
新潮文芸振興会が主催し、1988年に創設されたこの賞。過去には、宇佐見りんさんの『かか』や、村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』など名だたる作家が受賞してきました。
今回の受賞作『植物少女』は、ベッドに寝たきりの母と、母に会いに行く娘・美桜の姿を描いた物語です。
新潮文芸振興会が主催し、1988年に創設されたこの賞。過去には、宇佐見りんさんの『かか』や、村田沙耶香さんの『しろいろの街の、その骨の体温の』など名だたる作家が受賞してきました。
今回の受賞作『植物少女』は、ベッドに寝たきりの母と、母に会いに行く娘・美桜の姿を描いた物語です。
記者会見で、受賞の喜びを聞かれた朝比奈さんは「非常に光栄です。ただそれにつきます」と率直な気持ちを言葉にしました。また、三島由紀夫賞の印象を質問されると「三島由紀夫賞を語れるほどは知らないので、なんとも申し上げられないのですが、多くの人に読んでいただいて、その結果評価されること自体が非常に光栄だと思いますし、非常に恵まれたことだと思います」と冷静にコメントしました。
朝比奈さんは1981年生まれ、京都府生まれ。2021年、『塩の道』で第7回林芙美子文学賞を受賞しデビューしました。
写真:(c) 新潮社写真部