品川ヒロシ 相方・庄司との関係は“熟年夫婦” 「ついこの間まで腹を立てたのになぁ」
■“笑い”がいかされた作品に
――作品作りではどんなことを心がけましたか?
女性のお客さんがずっと緊迫したシーンを見ていると疲れちゃうと思ったし、緩急っていう意味でも僕のスタイルとして、ガス抜きじゃないけど、アクションをカッコイイものとして最後まで楽しめるように、立て続けにじゃなくて、少し笑いを入れてっていうのは意識しましたね。編集のテンポとか会話のリズムは僕らのネタっぽいんです。パンパンパンパン進んでいくというか。それは(お笑いの経験が)いきてると思います。
■芸人仲間の演技を絶賛「おもしろいオーラを完全に封印」
――芸人仲間の演技はいかがでしたか?
大悟が入ることにより、ちょっと(大悟さんが出演している)レイクのCMみたいになるっていう(笑)次出てもらうときは、レイクの歌を歌ってもらおうかな(笑)シソンヌのじろうは本当に芝居がうまくて、芸人から出ちゃう面白いオーラを完全に封印して、本当に嫌な役をやってくれた。じろうが嫌なやつほど物語が引き締まっていくので、すごくありがたいし、庄司も嫌なやつなんです。あれ、僕とケンカするときああいう感じなんです。あの顔なんです。すごくムカつきました。
――庄司さんになにかアドバイスはされましたか?
1番ないかもしれないです。28年間ずっと僕とコンビを組んで「こうして」っていうのを一緒にやってくれてきたから脚本の意図をくみ取ってやってくれてました。(庄司さんの演技は)めちゃめちゃいいと思う。「芝居やれ」って「役者やった方が絶対いいよ」って何回も言ってるんすけど、(庄司さんは)「いや~…」って煮え切らないんです。全然メンタルがマッチョじゃないんです彼。何のために鍛えてるんだって(笑)
■相方・庄司さんとの今の関係性 「熟年夫婦みたい」
――『監督』と『役者』として、庄司さんと関わってどうでしたか?
撮影現場でもよく話しかけるし、そういう空気感でネタ合わせもできたら良かったんですけどね(笑)監督とかやってると「よろしくお願いします」とか、「ありがとうございます」とか言ってくれるじゃないですか。僕「ありがとう」って言われると弱いんですよ。褒められると喜ぶ、けなされるとキレる、何も言われないとすねる。それが僕です。
――庄司さんとの関係性に変化はありますか?
仲いいとまでは言わないけど、多分俺のこと一番よくわかっているのは庄司で、庄司の性格も多分俺が一番よくわかってると思うから、熟年夫婦みたいな、そんな感じかな。別に会話はそんなにないけどみたいな。もはや昔、仲悪かった時の記憶がないというか、ついこの間まで腹を立てたのになぁみたいな感覚がありましたけど、それももうないかな。