『最優秀男優賞』受賞のソン・ガンホ来日 主演作は「国を越えて、誰にとっても共感できる温かい物語」
映画は、子供を育てられなくなった親が赤ちゃんを匿名で預ける、いわゆる「赤ちゃんポスト」をめぐる人間模様を描いた物語です。カンヌ国際映画祭では“人間の内面を豊かに描いた作品”に与えられる『エキュメニカル審査員賞』と、ソン・ガンホさんの『最優秀男優賞』と合わせて2冠に輝きました。
ソン・ガンホさんは作品について「国を越えて、誰にとっても共感できる温かい物語だと思います。みなさんにもその思いを受け取って、共感していただける、そんな意味ある時間として記憶されてほしいと願っています」とコメントしました。
15年以上前のソン・ガンホさんとの出会いについて、是枝監督は「“韓国で映画を撮るなら誰を主演に撮りたいですか”とインタビューされてソン・ガンホさんの名前を出させていただいた。その帰りのエレベーターのドアが開いたらソン・ガンホさんがいたんです。何か縁があるんだろうなと思ってたんですけど、こういう形で作品に結実して、このキャストで日本の公開を迎えられたことをうれしく思っています」と語りました。
作品に参加する前から是枝監督のファンだったというキャスト陣。今回のキャスティングに至った理由について、是枝監督は「ソン・ガンホさんとカン・ドンウォンさん、ペ・ドゥナさんは以前から関係があり、当て書きしてました。イ・ジウンさんとイ・ジュヨンさんはコロナ禍に韓国ドラマにハマり、うわ!って印象に残った2人にお声がけをしました」ときっかけを明かし、歌手としても活動する
イ・ジウンさんについては「IUさん(イ・ジウン)の昔からのファンに申し訳ない。にわかファンなんですけど、一番僕が幸せだった現場ですね。理想的なキャスティングが実現してしまいました」と笑みを浮かべました。
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