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カンヌ最優秀男優賞・是枝監督「彼がこの作品の肝だった」 特別表彰・早川監督「現実でない気がして…」

2022年5月29日 12:51

世界3大映画祭の一つ、カンヌ国際映画祭で、是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」は最高賞のパルムドールを逃しましたが、主演の韓国の俳優、ソン・ガンホさんが最優秀男優賞を受賞しました。

是枝裕和監督の最新作「ベイビー・ブローカー」は、赤ちゃんを匿名で預ける、いわゆる「赤ちゃんポスト」を巡る人間模様を描いた作品です。「万引き家族」に続く2度目のパルムドール受賞は逃しましたが、主演をつとめた韓国の俳優、ソン・ガンホさんが最優秀男優賞を受賞しました。

是枝裕和監督「自分の映画に出た役者が褒められるのは一番うれしい、素直にうれしい。自分が褒められると疑ってかかりますけど、役者が褒められるときは本当にうれしいです。彼がこの作品の肝だったし、本当にムードメーカーだった。役者たちもスタッフも一番うれしい賞だと思う」

一方、高齢者が生死を選ぶ制度がつくられた近未来の日本を描いた「PLAN75」の早川千絵監督が、「ある視点」部門で新人監督賞の次点にあたる特別表彰を受けました。

早川千絵監督「圧倒されましたし、本当に現実でない気がして、賞を受け取ったあとにバックステージに行くんですけど、そうそうたるメンバーがおめでとうと言ってくださったり、本当に不思議な気持ちでした」

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