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三遊亭円楽、退院後初イベント「残念でした、生きてるよ」 冗談交じりに回復ぶりアピール

2022年7月22日 22:21
三遊亭円楽、退院後初イベント「残念でした、生きてるよ」 冗談交じりに回復ぶりアピール
退院後初イベントで回復ぶりを語る三遊亭円楽さん
脳梗塞のため療養中の落語家・三遊亭円楽さん(72)が22日、東京・墨田区の寺で行われた五代目圓楽一門のイベント『三遊まつり』に飛び入りで参加しました。

開口一番「もう引退だよ。残念でした、生きてるよ」と冗談まじりに会場を沸かせると、体重が9キロ戻ったことを明かすなど復帰に向けて回復ぶりをアピールしました。

■退院後初イベントで近況を明かす

円楽さんは今年1月、脳梗塞と診断され入院し、治療とリハビリを経て5月に退院しましたが、杖なしで歩くのが難しく、車椅子を利用しながらリハビリ生活を続けています。

所属事務所によりますと、円楽さんは現在も左腕に麻痺(まひ)が残り、ほぼ動かない状態ですが、日常生活や短い時間の仕事ができるまでに気力体力ともに回復してきているといいます。

円楽さんは「また熱い国立が始まる。(国立演芸場8月中席へ向けて)素振りとピッチング、二刀流だから。笑う訓練だよ。よく食べられるし体重も戻ってきたし、逆に重い。大変だ歩くの。晩酌も少し。(体重)10キロ減ったのがね、退院して1週間で9キロ戻した。重くて重くて。だからリハビリもだんだんね、自分で負荷をかけてるの」と明かしました。

■『笑点』にカムバックしたら司会を目指す?

イベントに同席した兄弟子で『笑点』メンバーでもある三遊亭好楽さん(75)は円楽さんについて「不死身だね。これが居ないと面白くないんですよ。(笑点は)この人が築いたようなもんだからね。歌さん(桂歌丸さん)と名コンビでここまで来たんだから。マネできないんだけど残していきたい」と復帰を喜んでいました。

その『笑点』の司会を目指すのかと聞かれた円楽さんは「俺が目指すんじゃなくて、世間が欲してるんでしょ?(笑)病院でね、介助の人と笑点見てたの。俺が『つまんないね』と言ったら、(円楽)師匠が居ないからですって。見てる人はみんなつまんねえって。つまりそれだけ俺の存在が大きいんだね(笑)」と笑わせ、最後は「みんなも気をつけてね。周りコロナばっかりだから」と集まった報道陣を気遣う場面もありました。

イベントが行われた木母寺(もくぼじ)には、落語中興の祖である三遊亭圓朝が1889年、初代・三遊亭圓生をしのび、一門の繁栄を願って建立した三遊塚(さんゆうづか)があります。

“落語界を盛り上げるお祭りにしたい”という円楽さんを中心に、三遊亭圓橘さん、三遊亭好楽さんら五代目圓楽一門会の落語家がイベントを開催して、22日で3年目を迎えました。

円楽さんは来月“高座復帰の第1弾”として東京・千代田区の国立演芸場で上演される『8月中席』へ出演する予定。今後は『笑点』へのVTR出演をはじめラジオ番組などに出演し、本格的な高座復帰を目指していくということです。