市川ぼたん・新之助、父・團十郎の素顔を明かす「頼もしくてステキなお父さん」
公演は“伝統の継承、未来へ”が一つのテーマとなっており、ぼたんさんと新之助さんが名前を受け継ぎ、いよいよ本格的に“伝承への道”を切り拓いていくという思いで開催されます。
演目は、成田屋親子での座談会に加え、『子守』清元連中では、ぼたんさんが清元の演奏と息を合わせた軽快な踊り、そして『鳶奴』長唄囃子連中は新之助さんが賑やかな演奏とともに戰物語風の振りを披露します。さらに、『男伊達花廓』長唄囃子連中では團十郎さんが、江戸の庶民の憧憬の的であった男伊達、御所五郎蔵を演じます。
会見で、お父さんの普段の様子と稽古中の違いを聞かれた新之助さんは「(普段の)お父さんの時は優しいです。お稽古の時は丁寧に教えてくれて…。違いは…。違いは…。稽古と普通のとき…」と質問の答えに困っていると、團十郎さんが「パス!」と言い、会場が笑いに包まれました。
一方、同じ質問に対して、ぼたんさんは「遊んでくれていたりとか、ご飯を一緒に食べに行ったりとか。そういう時のお父さんは、すごく優しくて、私たちのことをすごく思ってくれていると感じています。お稽古中のお父さんは、私たちのことを考えて、たくさん工夫をしてくれて、直した方がいいところを指摘してくれて。家では優しいけど、稽古の時は“言うことは言ってくれる”、頼もしくてステキなお父さんだなと感じます。私に対して思ってくれてる感情が違うところが、お稽古の師匠と家でのお父さんの違いかなと思います」と、父親としての團十郎さんの素顔を明かしました。