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中井貴一「仕事を始めて42年、この賞をいただくことが出来ました」 映画批評家大賞で主演男優賞

2023年5月17日 22:05
中井貴一「仕事を始めて42年、この賞をいただくことが出来ました」 映画批評家大賞で主演男優賞
第32回日本映画批評家大賞・主演男優賞を受賞した中井貴一さん
俳優の中井貴一さん(61)が16日、都内で行われた『第32回日本映画批評家大賞』の授賞式に出席。映画『大河への道』で主演男優賞を獲得した喜びを語りました。

日本映画批評家大賞は、日本映画発展のため1991年に水野晴郎さんが発起人となり、淀川長治さん、小森和子さんといった映画評論家が参加し始まった賞。映画批評家ならではの視点で各賞が選ばれます。

主演男優賞に輝いた中井さんは「仕事を始めて42年になります。この賞をいただくことが出来ました。撮影中、本当にどんぴしゃコロナ禍だったもんですから、出演していただいたみなさんやスタッフに本当に堅苦しい思いと言いますか、とてもつらい思いをさせてしまったというふうに思っています。でも、こういうふうに賞をいただけたことが、なりよりもみんなに報告できる報いになると思います。本当にありがとうございました」と挨拶しました。

■喜劇と悲劇の違い「喜劇の場合は0.1秒違うと笑っていただけない」

中井さんが出演した映画『大河への道』は、初めて日本地図を作った伊能忠敬の秘密に迫る時代劇と、大河ドラマを作ろうと奮闘する市役所の人々を描いた現代劇を融合させた物語です。中井さんは時代劇で高橋景保役を、そして現代劇では市役所職員・池本保治役の二役を演じています。

二役を演じた中井さんは「時代が変わっても人間というのは変わるもんではないんだというのを表現したかったのと、現代劇でコメディーを時代劇ではきちんとした時代劇を演じることを心がけて演じたつもりでいます」と明かしました。

また、“どのような点に注意して作ったのか”について「役者側の立場なんですが、本当にコメディーの方が数段難しい。泣いていただく点というのはわりとみなさん共通しているんですが、笑っていただく点というのはみなさん人それぞれバラバラなので、芝居というのは僕は“間”だと思っているのですが、悲劇の場合は2秒違っても3秒違っても泣いていただけるんですが、喜劇の場合は0.1秒違うと笑っていただけないという、この位の緊張感を持ってコメディーは望まなければならないもんだというのは、常に思ってやっています」とコメディーを演じる難しさを語りました。

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